こんにちは、みくです。
米の話でここまで家族がギスギスするなんて思わなかった。
実は私、この記事書くの正直迷ったんです。だって取材してて何度も「もうやめたい」って思ったから。スーパーで親子が米のことで本気で言い合ってるの見た時とか、SNSで知らない人に「貧乏人は黙ってろ」ってリプライされた時とか。
でも、やっぱり書かなきゃって思ったんです。この問題、表面的には米の話だけど、実際は日本社会の分断そのものが見えてくるから。
2025年春に始まった「備蓄米」の話。最初のJNN調査では「買いたい」48.2%、「買いたくない」47.8%でほぼ真っ二つ。6月の最新調査では「買いたい」が49.5%に微増したけど、相変わらず半々。
この数字見て、私は「なんでこんなに割れるの?」って純粋に疑問に思った。それで実際に取材してみたら…想像以上に根が深い問題だったんです。
※出典元:
調査実施日: 2025年6月1日
調査機関: JNN(Japan News Network)
調査対象: 全国の18歳以上の男女2385人
なんでこんなに揉めてるの?① 昔の記憶vs今の現実
まず驚いたのが、備蓄米について「よく知らない」って人が61.3%もいること(消費者庁調べ)。つまりみんな、よく分からないまま「嫌だ」「いいじゃん」って言ってるってこと。
※備蓄米とは?
農水省に電話して聞いたら、「品質検査も残留農薬検査も放射性物質検査も全部クリアしてます」って言われた。でもそういう情報、全然広まってない。SNSで流れるのは感情的な投稿ばっかり。
取材で一番印象的だったのは、品川区の松本さん(47歳・仮名)の話。
「子どもの頃の給食の古米、本当にまずかったんです。パサパサで…。検査済みって言われても、どうしてもあの記憶が」
私、正直最初は「昔と今は違うでしょ」って思ってた。でも松本さんの顔を見てたら、その記憶がどれだけ強烈だったか分かって。世代間のギャップって、こういうことなんだなって。
一方で、27歳の男性は「安全なら試してみたい。YouTubeで美味しく炊く方法も見つけられるし」って言ってた。同世代の私には、この感覚の方が分かる。
でも親に「備蓄米買ってみない?」って提案したら「やめなさい」の一言。理由聞いても「なんとなく嫌」。この「なんとなく」が厄介なんだと思う。

備蓄米って検査ちゃんとしてるのに…“昔まずかった”記憶が根深いんだね
なんでこんなに揉めてるの?② お金の話が一番きつい
これが一番辛かった。お金の話。
時期 | 普通の米(5kg) | 備蓄米(5kg) |
---|---|---|
2025年1月 | 約4,185円 | まだ売ってない |
5月 | 約3,800円〜3,900円 | 約2,000円 |
6月 | 約3,800円 | 約2,000円 |
この価格差、やばくない?米って毎日食べるものだから、年間だと相当な違いになる。
埼玉の田中さん(35歳・仮名)は3人のお子さんがいるシングルマザー。「月の米代が8,000円から5,500円になったんです。年間3万円の節約って、私にとっては夏期講習代なんです」
でも、田中さんが一番つらそうだったのは、ママ友からの視線。「『子どもに古い米食べさせるなんて』って陰で言われてるの知ってるんです。正直、傷つきます」
話してる時、田中さんの目に涙が浮かんでた。私、その時初めて気づいたんです。これって単なる食べ物の選択じゃなくて、人間関係や社会的な立場にまで影響してるって。
逆に、世田谷の佐藤さん(42歳・専業主婦・仮名)は「子どもの健康を考えたら、2,500円の差なんて気にならない」って。
21歳の私には、この価値観の違いがショックだった。お金をかけるところが人によって全然違う。私はまだ親に食費出してもらってるから、どっちの気持ちも分かるけど、立場が違うとこんなに見方が変わるんだなって。

備蓄米で年間3万円の節約…でも“母親失格”みたいに見られるの、つらすぎる
なんでこんなに揉めてるの?③ SNSで余計にこじれた
私、TwitterとInstagramで「備蓄米」って検索して、めちゃくちゃ後悔した。
毎日のように流れてくる投稿。「子どもに毒食べさせる気か」とか「災害時に贅沢言うな」とか。見てるだけで気分が悪くなる。
実際に分析してみたら(といっても趣味レベルですが)、冷静な投稿は全然拡散されない。料理研究家の人が「調理のコツさえ分かれば問題ない」って丁寧に解説してたけど、いいね数は二桁。
一方で感情的な投稿は数千リツイート。SNSって、怒りや不安の方が注目されるようにできてるんですよね。
私も実際に備蓄米炊いてみた写真をインスタに上げたら、知らない人から「貧乏なの?」「かわいそう」みたいなコメントが大量に来て、結局削除した。SNSって怖いなって改めて思った。
ちなみに備蓄米、最初は失敗しました。普通の米と同じように炊いたら、本当にパサパサで「これは確かにまずい」って思った。でも水多めで30分浸水させたら普通に食べられた。失敗したら叩かれるから、みんな試すのが怖いんだと思う。
備蓄米の味に不安を覚えている方はこの記事を読んでください。疑問や不安が消えます。
【備蓄米って、実はこんなに美味しくて便利だったんです!】シェフ歴12年の私が、本気で惚れ込んだ備蓄米の世界
実際に調査してみた結果
春の論争中に、私なりに198人にアンケートしてみました。首都圏の人が多いし、サンプル数も少ないから参考程度ですけど。
結果を見て驚いたのは、年齢が上がるほど購入率が下がること。
理由も世代でくっきり分かれてて、20-30代は「試してみたい」「情報収集して判断」って感じ。40代以上は「品質不安」「家族の反対」「昔の記憶」。
この世代間の溝、めちゃくちゃ深いなって感じました。
専門家に聞いてみた
防災の専門家に話聞いたら、「手段の議論に夢中になって、備蓄の習慣づけがおろそかになってる」って指摘された。確かに、米がどうこうより、そもそも備蓄する習慣がない人の方が多いかも。
管理栄養士の人は「備蓄疲れ」「備蓄フードロス」の問題も教えてくれた。「とりあえず買った」はいいけど、その後ちゃんと管理できてないケースが多いらしい。
【備蓄米って、実はこんなに美味しくて便利だったんです!】シェフ歴12年の私が、本気で惚れ込んだ備蓄米の世界

備蓄米の保存についても書いてあるから読んでね。
結局どれがいいの?(私なりの比較)
実際に食べ比べた結果:
- 政府備蓄米:安いけど炊き方にコツがいる。失敗したらまずい。
- サタケマジックライス:値段と品質のバランスがいい。種類も豊富。
- 尾西のアルファ米:お湯注ぐだけで楽。でも高い。
正直、1位の備蓄米は「調理に慣れてる人向け」。失敗が怖い人は2位か3位の方が安全です。
私が思うこと

この取材して分かったのは、みんな「手段」の話ばっかりしてるってこと。備蓄米がいい悪いじゃなくて、そもそも「備える」って習慣がないのが問題なんじゃないかな。
21歳の私から見ると、どっちの世代も極端すぎる気がする。年配の人の慎重さも分かるし、同世代の「とりあえず試す」気持ちも分かる。でも、なんでそんなに対立するの?って思う。
結局、大事なのは「自分なりの正解を見つけること」だと思う。SNSの極端な意見に振り回されずに、ちゃんと情報集めて、家族で話し合って決める。当たり前のことだけど、案外できてない。
私は結局、少量ずつ色々試してみることにした。完璧な備蓄なんてないから、続けられることから始める。それでいいんじゃないかな。
あ、でも一つだけ確実に言えるのは、SNSで人を攻撃するのはやめようってこと。みんな事情があるんだから。
筆:みく
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