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バターが主役!調理師8年の私が教える美味しさと保存の極意

ご挨拶

こんにちは!淳子です。都内のオフィスビルで社員食堂のチーフやってます。今年で27歳、調理師免許取ってから8年経ちました。

パリで修行してた時の話なんですけど、朝の5時から仕込みするのが毎日で。外はまだ真っ暗で眠くて仕方ないんだけど、バターを溶かした瞬間のあの香りで「今日も頑張ろう」って思えたんです。帰国してから6年、今でもその感覚は変わらない。

最初の頃は「バターなんて溶かして使うだけでしょ?」って思ってました。でもフランス人の師匠に

「バターは料理の魂なんだよ、魂を大切にしない料理人にいい料理は作れない」

って言われて、バターに対する考え方が変わったんです。今では朝一番でバターの塊に触れて温度確認するのが習慣。

バターは料理の魂って、師匠の言葉は今でも心に残ってる

発酵バター、使ったことありますか?修行時代に初めて使った時、もう感動で。あの芳醇な香りと複雑な風味で、シンプルなクロワッサンが別の食べ物みたいになるんですよね。

ただ正直、値段がきついです。最近バター全体の価格が上がってて、毎日は使えない。週末の自分へのご褒美として、スーパーで見つけるとつい手が伸びちゃう。

発酵バター価格推移チャート

発酵バター価格推移

2022年〜2025年の平均価格変動

単位:円(200g)

2022
424円
2023
469円
2024
525円
2025
550円
2022年(最安値期)
2023年(上昇開始)
2024年(価格高騰)
2025年(最高値更新)

価格推移サマリー

過去3年間で発酵バターの価格は 126円上昇(+29.7%)
2022年の424円から2025年には550円まで値上がり

データ出典:総務省統計局 小売物価統計調査、消費者物価指数(CPI)
調査対象:全国スーパーマーケット、バター200g(食塩不使用除く)

私のキッチンの必須バター4種

うちの狭いアパートのキッチンには、いつも4種類のバターが常備されてます。料理によって使い分けるのって本当に大事。

  1. 有塩バター – 朝食の主役!よつ葉バターやカルピスバターが好きです。先週友達が遊びに来た時、フランスパンに有塩バターを多めに塗って出したら「こんなに美味しいバタートースト初めて!」って喜んでくれて。あの塩加減がパンの甘みを引き立てるんです。
  2. 無塩バター– お菓子作りの相棒。フィナンシェ作る時、無塩バターを少し焦がして香ばしさを出すブールノワゼットにすると格別の風味に。これ、うちのカフェの看板スイーツの秘密…あなただけに教えちゃいます。
  3. 発酵バター – 私の人生を変えた運命の出会い。パリのパティスリーで厳しいマダムから「これを使いなさい」って渡されたのが発酵バター。初めて蓋を開けた時の芳醇な香り、今でも覚えてます。チーズみたいな複雑な風味で、クロワッサン生地に折り込んだ時の香りは言葉になりません。
  4. グラスフェッドバター – 最近のマイブーム!牧草だけで育った牛の乳で作られてて、鮮やかな黄色が特徴。朝のバターコーヒーに使うとコクが全然違う。値段は張るけど、自分へのご褒美として週末だけ。疲れた金曜の夜、このバターコーヒー飲みながら過ごす時間が至福です。

バターって調味料じゃなくて、主役になれる食材。それに気づいてから料理人としての視点が変わりました。

温度管理も本当に大切。師匠は「バターの温度が料理の成功を決める」ってよく言ってました。パイ生地作る時は冷たいまま、ソテーする時は焦がさない温度で。面倒に思うかもしれないけど、こういう小さなコツで料理の仕上がりが驚くほど変わります。

バターを美味しく長持ちさせる保存法

バターの保存で一番困るのが「硬くなりすぎる問題」。朝パンにバター塗ろうとしたらパンがちぎれた…そんな経験、しょっちゅうでした。

パンがちぎれない!バターの上手な塗り方ガイド

🍞 パンがちぎれない!バターの上手な塗り方 🧈

失敗しない4つのステップで解決

😭 よくある失敗パターン

🍞 🧈❄️ 💥

冷たく固いバターでパンが破れてしまう…

1

🌡️ バターを柔らかくする

使う10-15分前に冷蔵庫から出して室温に置きます。急いでいる時は電子レンジで5-10秒加熱(溶かしすぎ注意!)

💡 コツ:指で軽く押して少しへこむくらいが理想的な硬さです
2

🔪 ナイフを温める

バターナイフを40-50℃のお湯に10秒浸けて温めます。水分をしっかり拭き取ってから使用してください。

💡 コツ:ナイフが温かいとバターが滑らかに削れて塗りやすくなります
3

✂️ 薄く削って塗る

バターを薄く削るように少量ずつ取り、パンの表面でバターの体温で溶かしながら優しく広げます。

💡 コツ:一度に厚く塗ろうとせず、薄く何回かに分けて重ねるのがポイント
4

🌀 優しく円を描くように

ナイフを軽く持ち、パンを押し付けず表面を滑らせるように円を描きながら塗り広げます。

💡 コツ:力を入れすぎるとパンが破れるので、羽毛で撫でるような感覚で

⚖️ Before & After

❌ 失敗例

🍞💥

冷たいバターを無理やり塗ってパンがボロボロに…

✅ 成功例

🍞✨

柔らかいバターで綺麗に塗れて美味しそう!

👨‍🍳 プロからのアドバイス

🏠 常温保存用のバターケースに少量移しておくと便利
🍞 パンを軽くトーストして温めてからバターを塗ると溶けやすい
❄️ 発酵バターは普通のバターより固いので特に注意
🔄 失敗したパンはクルトンやフレンチトーストにリメイク

店でも自宅でも、バターを小分けして冷凍保存してます。200gのバターを50g×4つに切り分けて、ラップで二重に包んでからアルミホイルで光を遮断してジップロックへ。これが意外と大事で、一度適当に包んだら1ヶ月後に解凍したバターが冷凍庫の匂いを吸っちゃって。せっかくの高級バターがもったいなくて、あの日のマドレーヌは全部捨てました。

バターを小さなキューブ状に切り分け、ラップやアルミホイルで包んでジッパーバッグに入れて保存している様子。
バターを使いやすい大きさに小分けして保存するアイデアのイメージです。調理やパン作りに便利な保存方法を紹介しています。AIが描いたイメージです。

冷凍したバターは使う分だけ前日に冷蔵庫で解凍するか、急ぎなら室温に30分出しておくとちょうどいい柔らかさに。これなら風味も落ちにくいし、いつでもフレッシュな状態で使えます。

実家に帰った時、母が

「バターってすぐカビが生えるのよね」

って言ってて驚きました。よく見たら室温保存してたんです!確かに柔らかくて使いやすいけど、日本の高温多湿だと危険。でも冷蔵庫でカチカチになるのも困るし…そこでバター専用の保存容器を買ってあげました。

これが便利で、水を入れておくことで空気に触れず、室温でもカビが生えにくく、程よい柔らかさをキープ。今では店でもスタッフ用のパン用バターはこの容器。朝のスタッフミールが格段に美味しくなりました。

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💡

バターって、地味に毎回「うまく切れない問題」あるんですよね。専用カッター付きのケース使うと、それが一発で解決します。

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用途別おすすめバター

結局何を買えばいいの?」ってバター売り場で迷ったことありませんか?私も昔、バター一つ選ぶのに悩んだ時期がありました。でも用途に合わせて選ぶポイントが分かると、毎日の料理が楽しくなります。

パン好きのためのバタートースト

焼きたての厚切りトーストの上に美しくのせられたバター
カリッと焼かれた厚切りトーストに、リボン状に整えられたバターがゆっくりと溶けていく朝食の一コマ。AIが描いたイメージです。

朝の焼きたてトーストにバター塗る瞬間って、シンプルだけど特別ですよね。そんなトーストを最高に美味しくしてくれるのがエシレバター。フランス産の発酵バターで、ほのかな酸味と濃厚なコクが特徴。

初めて使った時、普段の食パンが高級ベーカリーの味になったのに驚きました。少し厚めに塗って粗塩をパラッと振れば、もうカフェ気分。シンプルに楽しみたいなら国産のよつ葉バターもおすすめ。クセがなくてパンそのものの味を引き立ててくれます。

料理に深みを加える

料理に使うならバターの個性が味を左右します。ステーキ焼く時、私はカルピスバターをよく使います。乳味がしっかりしてて、仕上げに少量加えるだけで肉の旨みが引き立つ。

発酵バターだとちょっとクセが強すぎる時は雪印メグミルクの無塩バターが万能。和食なら、だしと一緒にじゃがいも炒めるのに使ってみて。バターの風味がほんのり効いて、いつもの一品がワンランクアップします。

画像引用元:https://www.meg-snow.com/products/detail.php?p=butter_unsalted

お菓子作りで失敗しない選び方

お菓子作りって、バター選びで仕上がりが全然違うんです。クッキー焼く時に愛用してるのは明治バター。安定した乳脂肪分で生地が扱いやすくてサクサクに仕上がります。

バターケーキやパウンドケーキならグラスフェッドバターを試してみて。牧草だけで育った牛のミルクから作られてるから香りが豊かで、焼き菓子に深みが出る。初めて使った時、友達に「これお店の味だね」って言われて内心すごく嬉しかった。

用途別おすすめバター一覧表

用途別バター選びガイド

🧈 用途別バター選びガイド 📋

目的に合わせて最適なバターを選ぼう

価格は100gあたりの目安です

🍞 発酵バター
300-500円
おすすめ用途
パンに塗る
コクがあり香りが豊か
🎯
そのまま味わうのに最適
🏆
高品質で特別な味わい
🧁 無塩バター
200-300円
おすすめ用途
お菓子作り
🚫
塩分がなく甘さを引き立てる
⚖️
塩分量を調整しやすい
🍰
ケーキやクッキーに最適
🍳 有塩バター
200-300円
おすすめ用途
料理・炒め物
🧂
塩味が効いて風味アップ
💰
コスパが良く日常使いに
🥘
炒め物や調理全般に
🔥 澄ましバター
400-600円
おすすめ用途
ソース作り
🌡️
高温調理に向いて焦げにくい
澄んだ金色で美しい
👨‍🍳
プロの料理に使われる
🌱 グラスフェッドバター
400-700円
おすすめ用途
健康志向
💪
栄養価が高くバターコーヒーにも
🐄
牧草飼育の牛から作られる
ケトジェニック食事法に人気

💡 バター選びのポイント

1
用途を明確に:パンに塗るなら発酵バター、お菓子作りなら無塩バター
2
価格と品質:日常使いは有塩バター、特別な時は発酵バター
3
保存方法:冷蔵庫で保存し、使う分だけ常温に戻すと使いやすい
4
健康志向:栄養価を重視するならグラスフェッドバターがおすすめ

表一覧はこちら

まとめ

バターって調味料じゃなくて、料理や暮らしに幸せをプラスしてくれる存在だと思うんです。用途に合わせて選ぶことで、毎日の食事がもっと楽しく美味しくなるはず。価格上昇の傾向にあるけど、質の良いバターを選ぶ価値は十分にあります。

私自身、まだまだバターについて学ぶことばかり。時には失敗して落ち込むこともあるけど、そういう経験も含めて料理の腕が上がっていくんだと信じてます。正しい保存方法を守れば、開封後でも冷凍で長期保存できるし、様々な種類のバターを楽しめます。

あなたも自分の用途に合ったバターを見つけて試してみてください。迷ったらとりあえずパンに塗ってみるだけでも違いが分かりますよ!バターとの新しい出会いが、あなたの食卓に小さな幸せをもたらしてくれますように。


筆者プロフィール:

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