「あとちょっと、何かが足りない…!」
私がパリのレストランで研修していた頃、シェフから学んだ言葉があります。「完璧な一皿には、光と影が必要だ」と。
その「光」になれるのが、このレモンバターソースなんです。
初めて作った時の衝撃は今でも忘れられません。レモンの酸味とバターのコクが口の中で踊るような感覚―。正直、これで料理の見方が変わりました。
何度か失敗して鍋を焦がしたこともありますが(笑)、今ではどんな料理でも仕上げに少し加えるだけで、まるで魔法のように格上げできるようになりました。
私の経験から言えるのは、このソースは: ・シーフード・チキン・パスタ・温野菜、どれにも合う! ・作り方は本当にシンプル(でも奥が深い…) ・一度覚えればアレンジが無限に広がる
この記事では、私が現場で何度も作ってきたレモンバターソースの作り方を、失敗談も含めて包み隠さず伝授します。料理初心者の方も、すでに料理好きの方も、きっと新しい発見があるはずです。

この記事を読むと分かること
- レモンバターソースの基本的な作り方と失敗しないコツ
- プロの料理人も愛用する簡単だけど万能なソースの秘密
- 様々な料理(シーフード・チキン・パスタ・野菜)に合わせる方法
- 4種類のアレンジバリエーション
- バターが分離しない重要なポイント
- 素材選びの大切さと実際の体験談
自炊記録に加えたいレモンバターソースとは?
「ソース・オ・ブール・シトロン」―私が初めてこの言葉を聞いたのは、料理学校の最終日でした。フランス人の先生が「これさえ覚えて帰れば、授業料は無駄にならないよ」と笑いながら教えてくれたんです。
日本語に訳すと単なる「レモンバターソース」ですが、このシンプルな名前からは想像できないほど、奥深い味わいを持つ万能選手。
実は先週も家で鯛のポワレを作った時に、「あれ、もう一歩足りないな…」と思って、咄嗟にこのソースを作ったら、夫が「なにこれ!レストランみたい!」と目を丸くしていました(笑)。
私の自炊記録を振り返ると、このソースを覚えてから格段に料理の幅が広がったと感じます。和食にも合うし、パスタにもバッチリ。正直、これ一つ覚えれば、かなりの料理が救えます。
でも、一つだけ言わせてください。市販のレモン果汁で代用しようとしないでください!生のレモンを絞るひと手間が、想像以上に違いを生み出すんです。私も最初は面倒くさがっていましたが、一度違いを味わうと、もう戻れません。
おしゃれレシピ!レモンバターソースの基本材料と役割
まず私が強調したいのは、材料選びは妥協しないということ。特にバターとレモンは。
昨年、実家に帰った時、母が「レモンバターソースを作るけど、塩バターしかないのよね」と言うので、「いや、それは絶対ダメ!」と車を飛ばして無塩バターを買いに行った思い出があります(ちょっと大げさだったかな…)。
でも、本当に素材の質で味が変わるんです。私の場合、可能な限りフランス産の発酵バターを使います。香りが全然違います。無理なら国産の無塩バターで十分ですが、冷蔵庫から出して少し常温に戻してから使うのがコツです。
私の料理教室でも伝えていることですが、レモンは絶対に生を使ってください。一度、実演中に切らしていて仕方なくボトルのレモン汁で代用したら、生徒さんから「なんか昨日のと味が違う…」と言われてしまいました。言われてみれば明らかに違う!あの日はちょっと落ち込みましたね(笑)。
あと、白ワインを入れるかどうかで、グッと味の深みが変わります。料理用のワインじゃなくても、普段飲むような少し酸味のあるワインが良いですよ。残り物で十分です。アルコールが飛ぶので、お子さんがいるご家庭でも大丈夫。でも無い時はブイヨンでも美味しく作れるので心配なく。
【簡単レシピ】5分でできるレモンバターソースの作り方
調理時間は約5分。忙しい平日の夕食でも十分作れます。でも、この5分が料理の格を一気に上げてくれるんですよね。
初めて作る方に絶対に伝えたいのは、「弱火」の大切さ。
実は私、最初の頃はいつも急いでて強火で作ってました。そしたらいつも分離しちゃって…。「なんでうまくいかないんだろう…」と悩んでた時、料理長に「もっとゆっくり、愛情込めて作るんだ」と言われて、やっと成功した思い出があります。
作り方
- バター(大さじ2)を弱火でゆっくり溶かす
- レモン汁(大さじ1)を加え、ゆっくり混ぜる
- 塩・コショウで味を調える
- (お好みで)白ワインやブイヨン(大さじ1〜2)を入れて煮詰める
- 火を止めて、さらにバター(大さじ1)を加え、乳化させる
最後の「仕上げのバター」が超重要です!これを加えることで、ツヤが出てまろやかさが増します。レストランでよくみる「光沢のあるソース」の秘密はここにあります。
先日、友人の結婚祝いのホームパーティーで、この方法でソースを作ったら「プロみたい!」と褒められました。嬉しかったなぁ。
まあ、失敗しても大丈夫。分離しちゃっても、味は十分美味しいので!完璧主義にならず、気軽に試してみてください。何度か作るうちに、必ずコツがつかめますから。
フードブログで人気!プロっぽく仕上がるアレンジ4選
基本を覚えたら次は応用編!これが料理の醍醐味だと思うんです。
私の料理の先生がいつも言っていた言葉です。「基本を守りながら、自分のアイデアを足せ」と。最初は守るべき型があって、そこから自分なりのアレンジが生まれる。
一昨年のクリスマスディナーでは、「クリーム仕立て」のレモンバターソースを鴨肉に合わせたら、友人たちが「このソース、市販してくれない?」と真剣に言ってきたほど。その時は密かに嬉しくて、レシピをLINEで教えちゃいました(笑)。
ぜひ、みなさんも自分好みのアレンジを見つけてください。一番おすすめは白ワイン入り。ちょっと大人の味わいになりますよ。
一番最近ハマっているのは和風醤油バージョン。これを茹でたホウレンソウや白身魚にかけると、もう箸が止まりません。たまにはバターをごま油に変えてみるのも面白いですよ。そういう冒険も料理の楽しみだなって思います。
でも、初めての方は基本を押さえてから、徐々にアレンジしていくことをお勧めします。いきなり複数の材料を入れたくなる気持ちはわかりますが、素材の持ち味を感じるためにも、まずはシンプルに。
実はレモンバターソースの奥深さに気づいてから、私のフードブログの読者も増えたんですよね。みなさんも気に入ったアレンジがあれば、ぜひSNSでシェアしてくださいね。
シーフードレシピやパスタレシピに!相性一覧
「このソース、結局何に合わせればいいの?」っていう質問、よく受けるんです。
正直な話、私は「ほぼ何にでも合う」と思っています。レストランで働いていた時も、シェフが「迷ったらレモンバターで」って言ってるの、何度も耳にしました。
でも、特に相性抜群なのは以下の料理たち。自信をもっておすすめします!
コメント