こんにちは、淳子です。今日は私がもう何年も愛用している、フランスの「エシレバター」について話させてください。正直、このバターに出会ってから、私の料理人生が変わったと言っても過言じゃないんです。
最初に食べた時のことは今でも鮮明に覚えています。当時働いていたレストランのシェフが「これを味見してみろ」って差し出してくれたパンに塗られた、ちょっと黄色みがかった有塩バター。口に入れた瞬間の衝撃といったら…「え、これって本当にバター?」って思わず声に出してしまったほどでした。
はじめに
「幻のバター」なんて呼ばれることもあるエシレバターですが、一度味わったら絶対に忘れられない味なんです。あの芳醇な香りと、舌の上でとろけていく瞬間の幸福感。世界中の美食家やシェフが虜になるのも納得です。
今回は、そんなエシレバターの魅力から製法、美味しい食べ方、そしてどこで買えるのか、値段はいくらなのかまで、料理人として、そして一人のエシレバター愛好家として、私なりの視点でお話ししていきますね。
1. エシレバターって一体何なの?
フランス・エシレ村の発酵バター
エシレバターは、フランス中西部にある小さな村「エシレ」で作られている発酵バターなんです。この村、本当に小さくて、私が実際に訪れた時も「え、ここがあの有名なエシレ村?」って拍子抜けしちゃったくらい。でも、そんな小さな村から生まれる味は本当に別格でした。
発酵バターっていうのは、クリームを乳酸発酵させてから作るバターのこと。だからあの独特なヨーグルトっぽい酸味と、鼻に抜ける香りが生まれるんです。私、最初はこの酸味が苦手だったんですが、慣れてくると逆にこれがないと物足りなくなっちゃうんですよね。
1894年から続くエシレ酪農協同組合は、本当に頑固なくらい昔ながらの製法を守ってます。代々受け継がれてきた乳酸菌を使って、変わらぬ味を追求し続けているんです。
A.O.P.認定の重み
エシレバターは、EUのA.O.P.(原産地名称保護)認証を取得しています。これって、シャンパンが「シャンパーニュ地方で作られたものじゃないとシャンパンと名乗れない」っていうのと同じような厳格な基準なんです。
正確に言うと、エシレバターはシャラント・ポワトゥ地区のA.O.P.認定を受けているんです。フランス国内でA.O.P.認定を受けたバター生産地って本当に少なくて、この貴重な産地の認証があるからこそ、私たちは本物のエシレバターを味わえるんです。
2. なぜエシレバターはこんなに美味しいの?
恵まれた土地の力
エシレ村を訪れて一番印象に残ったのは、その土地の豊かさでした。石灰質の土壌に大西洋からの温暖で湿った風…まさに牛にとって天国みたいな環境なんです。
ここの牧草を食べた牛のミルクは、乳脂肪分がとても高くて、バター作りには最適。しかも使える生乳は工房から一定範囲内の酪農家のものだけって決まってるんです。搾乳から短時間でクリームに加工するっていう徹底ぶりにも驚かされました。
私が現地で見学した時、酪農家のおじいさんが「うちの牛には決められた干し草しか食べさせない」って誇らしげに話してくれたのが印象的でした。年間を通して安定した品質を保つための、地道な努力があるんです。
昔ながらの製法へのこだわり
発酵という魔法
クリームを乳酸発酵させる工程で、ジアセチルっていう香気成分が生まれるんです。これがエシレバター特有のあの深い香りの正体。料理学校で習った時は「へぇ」くらいにしか思わなかったけど、実際に現地で発酵過程を見学すると、本当に魔法みたいでした。
木製チャーンの秘密
現代のバター工場では効率重視でステンレス製の攪拌機を使うのが普通なんですが、エシレでは今でもオーク製の木製チャーンを使ってます。私、最初は「古臭いな」なんて思っちゃったんですが(ごめんなさい!)、この木製チャーンがあの独特な口当たりの柔らかさを生み出してるんです。
攪拌に2時間半もかけて、一度に90kgしか作れない。大手工場が1時間で15トンも作っちゃうのと比べると、もう効率なんて度外視ですよね。でも、その非効率さがあの味を生んでいるんだから、不思議なものです。
エシレ村の湧き水
バターを洗う工程で使う水も、エシレ村の湧き水なんです。私、現地でこの水を飲ませてもらったんですが、本当に美味しくてびっくりしました。水の味がバターの品質に影響するなんて、考えたこともなかったです。
実際の味わいは?
エシレバターって、見た目からしてもうクリーミーなんです。まるでホイップクリームみたいな質感で、口に入れた瞬間にとろけちゃう。この口溶けの良さは本当に感動的です。
味わいは…そうですね、クリームチーズをもっとまろやかにして、脂肪分を増やしたような感じかな。「濃厚だけどすっきり」って表現がぴったりです。鼻に抜ける香りも最高で、一度嗅いだら忘れられません。
カロリーについては一般的なバターよりもリッチな味わいですが、数字だけ見ると高く感じるかもしれません。でも実際は塩分控えめで油っぽさも少なくて、意外とさっぱり感じるんです。質の良いバターって少量でも満足感があるから、結果的にはそんなに食べ過ぎることもないんですよね。
3. 日本のバターとの決定的な違い
発酵 vs 非発酵の世界
これが一番大きな違いですね。ヨーロッパでは昔から発酵バターが主流だったのに対し、日本では技術が発達してから輸入された非発酵バターが定着したんです。
日本のバターって、確かに香りの主張が少ないですよね。クセがなくてあっさりしてるから、和食にも合わせやすい。でもエシレバターは、もう存在感が全然違います。風味が強くて、まろやかで、深いコクがあって、そしてあの軽い酸味。
実際に食べ比べてもらうと、この違いは一目瞭然…じゃなくて一口瞭然です(笑)。私のレストランでも、パンにつけるバターをエシレに変えただけで「今日のパン、いつもより美味しいですね」って言われることが多いんです。
4. エシレバターの美味しい食べ方、私のおすすめ!
まずはシンプルに
私が一番おすすめするのは、やっぱりパンやトースト、ホットケーキに塗って食べること。特に焼きたてのバゲットに塗ると、もうたまりません。あの香りが立ち上がる瞬間は、何度経験しても感動的です。
ここで一つコツを。冷蔵庫から出したばかりのエシレバターは固いので、使う分だけ室温に出しておいてください。柔らかくなって香りが戻ってきたら食べ頃です。ナイフがスムーズに通るようになったら完璧!
料理への応用で差をつける
魚介料理との相性は抜群
レモンを効かせたソースブールブランは、私の店の定番です。白身魚のムニエルにかけると、お客様が「これ、どうやって作るんですか?」って必ず聞いてくれます。実は秘密はエシレバターなんですけどね。
フレンチトーストが別次元の美味しさに
これは本当におすすめ!普通のバターで作るフレンチトーストとは、もう別物です。しっとりした食感と豊かな味わいが口いっぱいに広がって、幸せになれますよ。
何にでも使える万能選手
ホワイトソース、デミグラスソース、オムレツ、パスタ、ビーフシチュー…何に使っても、いつもの料理がワンランクアップします。特に市販のパスタソースにエシレバターを絡めるだけでも、本格的な味になっちゃうんです。これ、私の手抜きテクニックでもあります(笑)。
炊き立てご飯にエシレバターを乗せて、少し醤油をかけた「エシレバター醤油ご飯」も贅沢な一品。夜食にこっそり作って食べちゃうことも…(内緒です)。
お菓子作りには欠かせない
クッキー、ケーキ、マドレーヌ、サブレ、フィナンシェ、スコーン…バターを使うお菓子には絶対エシレバターを使います。特にフィナンシェとサブレは、エシレバターの濃厚な味わいが存分に楽しめるから、私の得意分野です。
お客様に「このフィナンシェ、バターの味が全然違いますね」って言われるたびに、ニヤリとしちゃいます。秘密兵器ですから。
5. エシレバターはどこで売ってる?店舗と通販情報
専門店は別世界
東京・丸の内にある「エシレ・メゾン デュ ブール」は、もう聖地みたいな存在です。世界初のエシレバター専門店で、ここでしか買えない商品がたくさんあります。
私も何度か行ったことがありますが、人気の「ガトー・エシレ ナチュール」は本当に限られた数しか作れないから、開店前から行列ができてるんです。職人さんが手作りしてるから仕方ないんですけど、あの行列を見ると「すごいなぁ」って思います。
エシレのクロワッサンも3種類あって、特に「50%ブール」は生地の半分がエシレバター!贅沢すぎて罪悪感を感じるレベルです(でも美味しいから許す)。このクロワッサンは本当に別格で、一度食べたら普通のクロワッサンじゃ満足できなくなっちゃいます。
関西の方は大阪・梅田の「エシレ・マルシェ オ ブール」、東京では麻布台、渋谷、新宿、池袋、横浜、名古屋にも店舗があります。
成城石井などの身近な店舗でも購入可能
成城石井、紀ノ国屋、明治屋といった高級食品店でも取り扱ってます。私はよく仕事帰りに成城石井に寄って、エシレバターをチェックするのが習慣になってます。
成城石井では比較的安定して有塩・食塩不使用両方のエシレバターが手に入るので、専門店まで行けない時はここを利用することが多いです。
通販も便利
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングでも買えます。通販なら冷蔵配送してくれるから、新鮮な状態で届くのが嬉しいですね。仕事が忙しくて店舗に行けない時は、通販に頼ってます。
ただし、転売サイトには注意してください。品質保証ができませんから。正規の販売ルートから購入することをおすすめします。
6. 気になる値段とラインナップ
有塩と食塩不使用の2種類があって、サイズも30gポーションから5kgまで様々。値段は100gあたり700円から2,000円程度。正直、安くはないです。でも、その価値は絶対にあります。
具体的な値段を挙げると:
- 30gポーション有塩:637円
- 100gブロック有塩:1,566円
- 250gブロック有塩:3,510円
- 250gバスケット有塩:3,726円
- 5kg食塩不使用:64,870円(全て税込)
最初見た時は「え、バターでこの値段?」って驚きましたが、今では納得の値段だと思ってます。
有塩は料理にもそのまま食べるのにも使いやすくて、私は普段こちらを愛用してます。お菓子作りには食塩不使用を使い分けています。
7. 保存方法、これ重要です!
冷蔵保存の基本
6℃以下で冷蔵保存が鉄則です。酸化を防ぐために、使わない分はすぐ冷蔵庫に戻してくださいね。密閉容器に入れるか、丁寧にラップで包むのがコツです。
私、最初の頃は適当に保存してて、せっかくのエシレバターを台無しにしちゃったことがあるんです。もったいないことしました…。
賞味期限は短め
フランスからの輸入品だから、国内生産のバターより賞味期限が短いんです。一般的には数週間程度。賞味期限が少し過ぎても食べられることもありますが、風味はどんどん劣化しちゃいます。
私の経験上、賞味期限から長期間経ったものは、見た目が大丈夫でも処分した方が安心です。
冷凍保存で長期保管
冷凍すれば約3ヶ月持ちます。私はよく小分けにしてラップとアルミホイルで包んで、保存袋に入れて冷凍してます。使い勝手が良くて便利ですよ。
解凍方法は用途によって違って、パンに塗るなら凍ったまま使えるし、お菓子作りなら室温で30分ほど置けばOK。冬場は電子レンジでちょっと温めることもあります。
腐敗のサインを見逃すな
カビが生える、水気が出る、色が白っぽくなる、古い油の匂いがする…これらのサインが出たらアウトです。一度溶けたバターは酸化が進みやすいから、常温保存は絶対NGです。
まとめ
エシレバター、本当に特別な存在なんです。1894年から続く伝統、恵まれた自然環境、そして頑固なまでのこだわり。A.O.P.認定の重みと、木製チャーンが生み出すあの独特な口当たり。
どこで売ってるか迷った時は、まずは成城石井などの身近な店舗をチェックしてみてください。値段は確かに高いですが、それだけの価値は絶対にあります。
シンプルな食べ方からお菓子作りまで、エシレバターがあれば料理の幅が格段に広がります。有塩なら普段使いに、お菓子作りなら食塩不使用と使い分けるのがおすすめです。
通販でも手軽に購入できるので、ぜひ一度この素晴らしいバターの世界を体験してみてください。きっと、私と同じようにエシレバターの虜になると思いますよ。
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筆:淳子
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この記事について
執筆者:桜井 淳子
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企画・取材:miku
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この記事は、ITコンサルティングを専門とする 株式会社リミブレイク が運営するメディアとして、独自の取材と分析に基づき制作されました。
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