「もう一度言うぞ、他人の肉を勝手に取るな!」思わず声を荒げたくなる事態が、全国のしゃぶ葉で起きていた。SNSで話題沸騰中の「配膳ロボット横取り問題」の闇に、潜入取材した。
耳を疑う”配膳泥棒”の実態
「マジでショックだった。特上牛タンを頼んだのに、目の前でおばちゃんに持ってかれた」(都内・会社員・26歳)
2月下旬から急増したこんな声。しゃぶしゃぶチェーン「しゃぶ葉」で導入されているネコ型ロボット「BellaBot」が運ぶ料理を、別テーブルの客が横取りする事案が続出している。
2022年から導入されたBellaBotは一見可愛らしいが、設計に致命的欠陥があった。複数テーブル分の料理を同時配達する際、どの料理がどのテーブル宛かを明示するシステムがないのだ。
「意図的」vs「無意識」論争が勃発
「プレミアムコースの肉が横取りされる確率は異常に高い」と指摘するSNSユーザーも多い。単なる間違いか、それとも意図的な”食材窃盗”なのか。
元飲食店マネージャーの鈴木氏(仮名)は「料理の見た目で判断すれば、自分のオーダーと違うことは一目瞭然。意図的な横取りも十分考えられる」と分析する。
すかいらーくの対応、遅すぎた危機管理
問題が拡大する中、運営元のすかいらーくグループは遅ればせながら謝罪と改善策を発表。しかし「なぜもっと早く対応しなかったのか」という声も多い。
提示された改善策は①配膳説明強化②配膳位置の明確化③トレーロック機能(QRコード認証)の検討—だが、導入時期は明示されていない。
テクノロジーの限界とヒューマンファクター
「技術革新だけでは解決しない問題がある」と指摘するのは、サービス工学を研究する東大准教授の佐藤氏。「ロボットとヒトの共存には、テクノロジーだけでなく社会規範の再構築も必要」と語る。
実際、アメリカの一部レストランでは、配膳ロボットに顔認証システムを導入し、注文者以外が料理に触れられないよう工夫している。日本でも同様の仕組みが求められるか、注目される。
浮き彫りになる「日本人のモラル神話」の崩壊
「日本人はマナーがいい」という幻想が崩れる瞬間を目撃しているのかもしれない。食べ放題という「制限のない環境」で顕在化する自制心の欠如。
食品ロス問題にも取り組む社会学者の田中教授は「食べ放題という”無制限”の空間では、一部の人間の自制心が崩壊する。これは日本だけの問題ではないが、対策は急務」と警鐘を鳴らす。
すかいらーくは早急な改善策実施を表明したが、既に客離れが始まっているという声もある。テクノロジーの導入だけでは解決しない「人間性」という根本問題。しゃぶ葉の一件は、DX時代の飲食業界が直面する本質的課題を浮き彫りにした。

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