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今日、私が久々に新宿・歌舞伎町を歩いていたら、ホストの「アイドル級」と称される某有名店のNo.1が客引きしていた。数日前のニュースを思い出し、「あんた、この法律のせいで仕事変わるかもね」と心の中で呟いた。法改正で彼らの世界はどう変わるのか——。21歳ルポライター・みくが、闇の深い業界に光を当てる新法律について徹底解説します。
この記事を読んでわかること：
- 恋愛を武器にした「色恋営業」が法律で禁止に
- 売春要求や威迫的取り立てが明確に違法化
- 法改正後も残る闇と、私たちが考えるべきこと
問題の発端は「恋愛を利用した営業」だけじゃない
「お姉さん、今度デートしよっか？」「俺、マジで好きになっちゃったかも」
こんな言葉に騙されて借金まみれになった女性たち。彼女たちの悲痛な叫びがようやく国を動かした。
私が20歳のとき、大学の先輩が「ホストにハマって300万円の借金を作った」と聞いて正直、「バカじゃないの？」と思った。でも取材を重ねるうちに、この問題が単なる「騙される方が悪い」で片付けられない構造的な闇を持っていることに気づいた。
「色恋営業」と呼ばれる手法で恋愛感情を利用して高額請求。返せなくなれば「体売ってでも払え」と売春を強要するケースも少なくない。法的にグレーだった領域が、ついに白黒はっきりする日が来た。
改正風営法の中身——これが変わる！
5月20日に成立した改正風営法。正直、「今更？」と思ったけど、法律って常にトレンドの後追いなんだよね…（溜息）。
でも今回はマジで画期的な内容。特に以下の4点は絶対に押さえておきたい！
- 色恋営業の禁止
「好きだから飲んでよ」「付き合ってくれるなら頑張る」といった恋愛感情を利用した営業が法律違反に。ただし「これが色恋営業です」と明確に線引きするのは難しく、今後も解釈の余地が残る。 - 売春要求の明確な禁止
「借金返すなら体売れ」とか「友達紹介しろ」みたいな言動が明確に違法化。当たり前だけど、これまでは「言った・言わない」の水掛け論になりがちだった。 - 威迫的な取り立てへの罰則強化
深夜のしつこい呼び出し、脅迫、監禁まがいの取り立て行為が明確に違法化。「お持ち帰り」と称して事務所に連れ込んで長時間拘束するような行為も処罰対象に。 - ホストクラブも風営法の明確な対象に
実はこれまでホストクラブは法律上どっちつかずの位置づけで、取り締まりにくかった。これが明確になり、悪質店は営業停止などの行政処分を受けやすくなる。
「当たり前のことじゃん」と思うかもしれないけど、法律に明記されることで「言った・言わない」の水掛け論から脱却できるんだ。私が先月取材した被害者の女性は「証拠がないからって警察に相手にされなかった」と涙ながらに話していた。これからは変わるかも。
色恋営業も取り立てもアウトに…やっと時代が追いついた感じ」
政府・警察は本気で動くのか？
「法律ができても取り締まる気がなければ意味ない」
そう思っていた私だけど、今回はちょっと違う動きが見える。実は政府は昨年から「ホスト被害」に関する有識者会議を立ち上げ、若年女性の被害状況を調査していた。警察庁も本気モードで、昨年末からの半年で摘発件数は前年比2倍との情報も。
新宿区では深夜パトロール強化、歌舞伎町に専用の相談窓口を設置するという。大阪ミナミでも同様の動きが。私自身、先週末に新宿で警察官が客引きに注意する場面を目撃した。明らかに以前より厳しくなっている印象だ。
ただし、「業界が形を変えて潜っていく」可能性は高い。「会いたい」程度の言葉なら色恋営業に当たるのか？という線引きの難しさもある。結局は摘発する側の本気度と、被害者が声を上げられる環境作りが鍵になる。
ホスト業界からは悲鳴も…反発の声
法案成立の翌日、私は取材で某有名ホストクラブ経営者に話を聞いた。
「これじゃ商売あがったりですよ。恋愛感情って何？定義も曖昧なのに。こっちが好意を持ったら犯罪になるの？バカらしい」
一方で、こんな声も。
「真っ当にやってる店が割を食うのがおかしい。これを機に業界全体が健全化すればいい」
渋谷の中堅店で働くホストの剛志さん（27歳・仮名）はこう語る。
「確かにヤバい店はあるけど、俺らはちゃんとルール守ってやってる。でも世間からは『ホスト=悪』みたいに見られて…。法律のおかげで悪い店が潰れれば、むしろありがたい」
実は業界内でも自浄作用は働いていて、大手クラブを中心に「女性客の借金状況の把握」「未成年へのスカウト禁止」などの自主ルールを設ける動きも出てきている。が、それでも「バレなきゃいい」と考える店が多いのも事実。
被害者支援が後手に回っている現実
法律ができても、すでに借金を抱えた被害者は救われない。
先月、私が取材した24歳のAさんは、ホストへの貢ぎで500万円の借金を抱え、心療内科に通院中だ。「好きだと思っていた。でも今は恨みしかない」と彼女は言う。
法整備以上に必要なのは被害者支援だ。
- 心理的ケア：恋愛を装って搾取された心の傷は深い。専門的なカウンセリングやサポートグループの設置が急務
- 借金整理支援：法テラスなどを通じた無料相談と、生活再建への道筋が必要
- SNS対策：InstagramやTikTokを通じた勧誘が増加中。プラットフォーム側の対策が追いついていない
去年、ある被害者支援団体に同行取材した際、代表の女性はこう語った。「法律より大事なのは、『あなたは悪くない』と言ってあげる場所。彼女たちは『自分が愚かだった』と自分を責めている」
この言葉が今も私の心に刺さっている。
まとめ｜「夜の街」はどう変わるのか？
ぶっちゃけ、今回の法改正だけで問題が解決するとは思わない。実際に歌舞伎町を歩けば、今も派手な看板とキラキラしたホスト達があふれている。
でも、「法律ができた」という事実は大きい。世間の目が向き、「恋愛を装った詐欺まがい行為」が犯罪だと認識されるようになった。
私がこの業界を取材し始めて1年半。被害者の涙、業界人の本音、そして無関心だった社会の姿を見てきた。解決策は一つじゃない。法規制、自主規制、教育、そして何より被害者の声に耳を傾けること——すべてが必要なんだ。
でも一番大事なのは、「こんなニュース、自分には関係ない」と思わないこと。あなたの周りにも、苦しんでいる人がいるかもしれない。
この記事を読んで分かったことと考えるべきこと：
- 恋愛感情を利用した営業や威迫的な取り立ては違法になった
- 法改正だけでは解決しない多くの課題が残されている
- 被害者を責めるのではなく、支える社会の目線が必要
- 「自分には関係ない」と思わず、周囲の異変に気づいてほしい
最後に一言。この記事を読んで、誰かを助ける勇気を持ってくれたら幸いです。
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