【深掘りルポ】GW「外出控え」は必然か? 21歳女性ライターが暴く”三重苦”の構造とSNSの本音

ゴールデンウィークに外出を控え、自宅で過ごす若い女性の思索的な姿 ライフスタイル

みくです。生まれて初めて一人暮らしを始めた昨年から、急に家計のやりくりに敏感になりました。物価高でスーパーの会計が毎回びっくりするくらい高くて、

「こんなんで本当に生きていけるの?」

と思う日々。当然、私みたいな駆け出しライターの給料は上がらないし、むしろ仕事も減ってるんじゃないかって不安になる時もあります。

今日は、そんな私自身も悩んでいるゴールデンウィーク、通称GWの「外出控え」問題について、徹底的に掘り下げてみようと思います。肩肘張らずに、でも真剣に。私たちの時代の生々しい現実を、私の目線からお届けします。

✅ この記事を読んでわかること

  • なぜ2025年のゴールデンウィークに「外出控え」が若者の間で広がっているのか
  • 「旅行に行けない」背景にある三重苦(宿泊費高騰・移動費上昇・生活コスト増)とは何か
  • SNSから読み取れるリアルな世代の本音と、諦めから生まれた新しい価値観の流れ
  • 若者たちが実践している「お金をかけずに楽しむ」ライフスタイルやGW戦略の具体例
  • 今の時代だからこそ大切にしたい、“自分らしい休み方”のヒント

私たちが抱く「理想のGW」は幻想なのか?

みなさんは「理想のGW」というワードを聞くと、どんなイメージが浮かびますか?

私の場合、正直に言うと「北海道の広大な大地を車で走り回りたい!」というのが夢なんです。でもそれって、どこから来たイメージなんでしょう?きっと私が子供の頃に見たテレビCMとか、インスタで流れてくる投稿とか…そういうメディアの影響が大きいんだと思います。現在は札幌に住んでいますが、それでももろもろの経済事情を考えると結構厳しいものがありますね。

よく考えれば、大型連休=旅行という公式は、経済成長期の遺物かもしれません。親の世代が「GWには家族で遠出するもの」というイメージを植え付けてきた影響も否めません。でも、いまや「理想のGW」は世代によってかなり違います。

みく
みく

GWは旅しなきゃ損!みたいな空気…実はメディアに刷り込まれてたのかも。札幌在住だけど、私も車で走り回る理想、ちょっと現実とズレてる気がしてきた…。

私の友人たちを見ていると、ざっくり以下のような違いがありますね:

  • 上の世代(40代以上):家族で有名観光地に行く、温泉旅行など
  • 私たち世代(20〜30代):「推し活」のためのライブ遠征、グランピング、SNS映えする体験重視
  • さらに若い世代:効率よく回る「タイパ旅」、環境に優しいツーリズムなど

私自身、昨年はかき集めたお金を叩いて韓国に行ったんですが、予想以上に円安が効いてきて、想定の1.5倍くらいお金がかかりました。「これって本当に楽しいのかな」って考えちゃったんですよね。理想と現実のギャップを感じる瞬間でした。

みなさんも一度、自分の「理想のGW像」がどこから来ているのか、考えてみませんか?

なぜ動けない?身にしみる「三重苦」の現実

私が実際に旅行サイトでホテルを検索して思わず声が出ました。「え、マジで?これ一泊の値段?」

冗談抜きで、昨年予約したホテルの値段が倍以上になっていたんです。友達と「今年こそ京都行こうね」と話してたのに、値段を見てすぐに諦めました。なぜこんなことになっているのか、原因を徹底的に調べてみました。

【第一の苦】制御不能な「宿泊費高騰」

まず、宿泊費の異常な高騰。これが最大の壁です。

▼ 架空:主要観光地におけるGW期間のスタンダードツイン1泊料金比較(目安)

都市2019年GW(コロナ前)2025年GW(予測/傾向)備考
札幌約 15,000円~約 30,000円~インバウンド回復、国内旅行人気高まる
ニセコ約 25,000円~約 50,000円~高級リゾート化、海外富裕層に人気
東京(都心)約 20,000円~約 40,000円~ビジネス・観光需要集中、ホテル不足感
京都約 18,000円~約 38,000円~オーバーツーリズム傾向、需要過多
沖縄(那覇)約 12,000円~約 25,000円~航空券高騰とのダブルパンチ

この表を見て「そんなバカな」って思った人、多いんじゃないでしょうか。でも実際に予約サイトで見ると、もっと高いケースも珍しくないんです。

原因を探ってみたところ、複合的な要素が重なっていることがわかりました:

  1. 激しい需要と供給のアンバランス コロナが明けて、みんな一気に旅行に飢えてる。特に外国人観光客の増加が著しい。一方で、コロナ禍でつぶれた宿も多く、供給が追いついていない。
  2. 人手不足の深刻化 ホテル業界の人手不足は本当にヤバい。私の友人もホテルでバイトしていましたが、「人が足りなさすぎて辞めた」と言っていました。少ないスタッフでやるには、単価を上げるしかない。
  3. ダイナミックプライシングの普及 需要が高まると自動的に値段が上がるシステムが導入されており、GWのような繁忙期は青天井に。これは私が実際に予約サイトを毎日チェックして実感したこと。一日で値段が5000円上がっていたりするんです!

私は経済学専攻ではないけれど、これはもう個人の努力ではどうにもならない「市場の失敗」と言ってもいいのではないでしょうか。

【第二の苦】じわじわくる「ガソリン・移動コスト高」

次に、移動コストの高さ。私は去年の春に中古車を買ったのですが、ガソリン代が高すぎて週末のドライブすら躊躇するレベルです。

過去数年のガソリン価格を調べてみると、以前は130円台だったレギュラーガソリンが、今や170〜180円台が「普通」になっています。私の車は10年落ちの軽自動車で、燃費はそこそこいいほうだと思うのですが、それでも満タンにするのが痛い。

例を挙げると、私が実家(片道300km)に帰省する場合:

  • ガソリン代:約7,200円(往復)
  • 高速料金:約12,000円(往復)
  • 合計:約19,200円

これだけで、私の一週間分の食費を超えてしまいます。

公共交通機関も値上がりしていて、新幹線や飛行機も昔より明らかに高い。「移動の自由」が経済的理由で制限されている感覚は、若者にとって本当に苦しいです。

【第三の苦】生活を圧迫する「物価高×賃金停滞」

生活費の上昇と給料の停滞に悩む若い女性が、財布と請求書を見つめる様子を描いた現実的な場面

そして最も根本的な問題が、物価高と賃金停滞のダブルパンチです。

スーパーに行くたびに思います。「あれ?この牛乳、先週より50円高くない?」「この野菜、こんなに小さいのにこの値段?」

統計を見なくても、肌感覚で物価上昇を感じています。一方で、給料は…。私の友人たちを見ても、ほとんど上がっていない人が多い。上がっても物価上昇に追いついていません。

特に私のような20代前半の若者は、奨学金返済や不安定な雇用形態に苦しんでいる人も多いです。私自身、正社員で働いてライター兼ルポライターをしていますが、こんな状況で「GWに旅行」なんて、正直、贅沢に感じてしまうんです。

実家暮らしじゃない限り、多くの若者にとって「GWの外出控え」は、贅沢を諦めるという消極的選択ではなく、生活防衛のための「必然」になりつつあるんじゃないでしょうか。

SNSに溢れる本音と葛藤、そして変わりゆく価値観

ふと気付くと、私のタイムラインには「GW外出控え」関連の投稿があふれています。ここには、単なる愚痴を超えた、私たち世代の葛藤や価値観の変化が見え隠れしています。

悲痛な叫びと諦めの共感

まず目立つのは、やはり悲痛な叫びです:

「GWのホテル、去年予約した時より倍になってて笑えない! これもう富裕層しか旅行できないじゃん?」

「満タンにしたくない病発症中。ドライブ好きには試練すぎる… 節約しないとGWどこも行けない…」

「旅行どころか、普段のスーパーでの買い物すら躊躇するレベルなのに、GWに浮かれてる場合じゃない…」

こういった投稿に「わかる」「同じく」といったコメントが殺到しています。これは私たちの世代が共有する「時代の空気」なんだと思います。

私も正直、「旅行したい」という気持ちと「生活が大事」という現実のはざまで葛藤しています。両親世代からは「若いうちに遊んどきなさい」と言われるのに、財布の中身は「無理はしないで」と訴えかけてくる。この矛盾に苦しんでいるのは私だけじゃないはずです。

みく
みく

「遊びたいけど、財布がNOって言ってる」って感覚…ほんと共感しかない。夢と現実の板挟み、これが今の私たちのリアルだよね…。

「諦め」から生まれる新しい価値観

桜が咲く公園で、新しい価値観を笑顔で語る若い女性ジャーナリストのアニメ風イラスト

一方で、興味深いのは、単なる「嘆き」だけではない、新しい流れも見られることです:

「今年のGWは近所の公園でピクニックしたり、図書館で本借りまくったり、徹底的に『お金をかけずに楽しむ』チャレンジ!」

「GWは普段できない家の掃除とか、常備菜作りとか、暮らしを整える時間に使うことにした」

「連休利用して、オンライン講座でWebデザインの勉強始めた!旅行代浮いた分、自己投資に回すのもあり」

これらの投稿からは、「旅行に行けない」ことをネガティブに捉えるだけでなく、「それならば、別の価値ある時間の使い方をしよう」という前向きな「開き直り」が感じられます。

私自身も、去年までは「GWにどこにも行かないなんてあり得ない!」と思っていたのに、今年は「家でゆっくり本を読んだり、友達と近所のカフェでおしゃべりするだけでも十分幸せかも」と考えるようになりました。価値観が変わってきているんですよね。

私が選んだ「賢者の選択」、そして提案したいGW戦略

さて、ここまでネガティブなことばかり書いてきましたが、私たちにできることはあるはずです。私自身が今年のGWに実践しようと思っている「賢者の選択」をいくつか紹介します。

自宅から1時間以内の「秘密の名所」発掘

私は札幌在住ですが、実は半径30km圏内にもまだまだ行ったことのない素敵な場所がたくさんあります。先日地元の情報誌を見て驚いたのですが、電車で40分の場所に素敵な古民家カフェがあることを知りました。

実際に行ってみたら、観光客はほとんどおらず、のんびりと過ごせる隠れた名所でした。しかも費用は通常の旅行の1/10以下。

こういう「マイクロツーリズム」は、移動時間が短い、混雑を避けられる、コストを抑えられるという三重のメリットがあります。なにより、自分が住む地域への愛着が深まるという副産物も。

「インドア充」の徹底追求

家で過ごす時間を、自己投資や創造性、癒やしの時間として積極的にデザインする視点も重要です。

私は去年、GWに「週末起業」の勉強を始めました。本を3冊読み、オンライン講座も受講。その結果、今ではフリーランスのライターとして少しずつ仕事を得られるようになりました。

友人はパン作りにハマり、今では月に一度「おうちパン教室」を開いています。

「おうち時間」を「何もしない退屈な時間」ではなく「自分を高める時間」と捉え直すことで、充実感は格段に上がります。

ただし重要なのは、「目的意識」を持つこと。「このGWで○○を達成しよう」という目標を立てると、より充実感を得られます。

「繋がり」の質を見直す

GWは人との繋がりを深める良い機会でもあります。

私は去年、学生時代の友人とオンライン飲み会をしました。みんな地方に散らばっているので、対面では集まれないけど、オンラインなら気軽に集まれる。交通費も宿泊費もかからず、でも心は温まりました。

また、少人数でも、質の高い時間を過ごすことを意識しています。友人と二人で、のんびりと公園でピクニックするだけでも、心が満たされるんですよね。

SNSを見ていると「みんなすごく楽しそうに旅行している」と焦りを感じることもあります。でも、「いいね」の数や「映え」を追求するよりも、自分が本当に大切にしたい人との関係を深める方がずっと価値があるんじゃないかと最近思うようになりました。

「何もしない勇気」を持つ

最後に、「あえて何もしない」という選択も、実は勇気のいることです。

常に何かをしなきゃどこかに行かなきゃ、という焦りに駆られる現代社会。でも、たまには目的もなく散歩したり、ベランダで空を眺めたり、ただ音楽を聴いたりする時間も、実は贅沢なんじゃないでしょうか。

私は先日、久しぶりに目的地も決めずに街をふらふら歩いてみました。すると、今まで気づかなかった小さな本屋を発見。思わぬ出会いがあって、心が満たされました。

「生産性」や「効率」といった価値観から一時的に離れ、心と体を完全に解放する。これも現代人にとって必要な「賢者の選択」だと思います。

最後に:GWの変容は社会の変化を映す鏡

長くなりましたが、2025年のGWを巡る「理想と現実」について、私なりに深掘りしてみました。

私たちが直面している「GWの外出控え」という現象は、単なる一過性のトレンドではありません。それは、経済要因、社会構造の変化、テクノロジーの進化、そして私たち自身の価値観の変化が複雑に絡み合った結果として現れている、現代社会の縮図と言えるでしょう。

今日、若い世代を中心に、「お金がないから遊べない」という諦めだけではなく、「別の形で充実した時間を過ごす方法がある」という前向きな模索が始まっています。それは必ずしもネガティブなことばかりではありません。

最後に、あなたへのメッセージです。

今年のGW、あなたがどのような過ごし方を選ぶとしても、それがあなた自身にとって納得のいく、価値ある時間となることを心から願っています。「こうあるべき」というプレッシャーから解放され、自分らしい選択をすること。それこそが、変化の激しい時代を生きる私たちにとって、最も重要な「賢者の選択」なのかもしれません。

私自身、今年のGWは地元の友達と安めの日帰り温泉に行って、そのあとは自宅でひたすら溜まった漫画を読む予定です。贅沢な旅行はできなくても、自分なりの「幸せな時間」を創り出したいと思っています。

🎯 この記事から得られる気づき

2025年のGWを通して見えてきたのは、ただの「旅行できない問題」ではなく、
私たち若者が直面している経済的不安、社会的プレッシャー、そして価値観の転換期でした。

この記事を通じて、

  • 「理想のGW」と「現実の生活」のギャップにどう向き合うか
  • ネガティブな状況でも前向きな選択肢を見出す力
  • SNSに現れる共感と創造のコミュニティ
  • 「何もしない勇気」や「暮らしを整える休日」という新しいトレンド

こうした小さな気づきや選択の積み重ねが、未来をつくる第一歩になることを、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

皆さんも、無理せず、でも工夫して、自分らしいGWを過ごしてくださいね。

21歳のフリーライター、みくでした!

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