ガソリン価格の高騰を受け、立憲民主党と国民民主党がガソリン税の「暫定税率」を廃止する法案を共同提出へ――。
この動きには日本維新の会も加わり、3党による法案提出が検討されています。衆議院では与党が過半数割れしている状況であり、野党側が結束すれば可決の可能性もあります。もし成立すれば、ガソリン価格は1リットルあたり約25円安くなる計算です。
一方で、政府・与党はこの法案に慎重な立場を取っています。税収の減少や道路整備予算への影響が懸念されており、今後の国会審議が重要なポイントとなります。
ガソリン暫定税率とは?
ガソリン税は「本則税率」と「暫定税率」の二重構造になっています。
税区分 | 税率(円/L) | 削減後(円/L) |
---|---|---|
本則税率 | 28.7円 | 28.7円 |
暫定税率 | 25.1円 | 0円 |
合計 | 53.8円 | 28.7円 |
「暫定税率」は、1974年の石油危機を受けて導入された一時的な措置でした。しかし、その後も継続され、50年近くにわたり実質的に固定化されています。
この暫定税率が廃止されれば、ガソリン価格は1リットルあたり約25円下がることになります。
なぜ今、廃止を目指すのか?
ガソリン価格の高騰
年 | ガソリン価格(円/L・全国平均) |
---|---|
2020年 | 約130円 |
2021年 | 約150円 |
2022年 | 約170円 |
2023年 | 約165円 |
2024年2月 | 約170円 |
ウクライナ情勢の影響や円安により、ガソリン価格は上昇し続けています。2024年2月時点でのレギュラーガソリン全国平均価格は170円台となり、多くの国民が負担増を感じています。
国民負担の軽減
特に地方では、自動車が生活必需品であり、燃料費の負担が重くのしかかっています。暫定税率を廃止すれば、ガソリン価格が下がり、家計の負担軽減につながると期待されています。
立憲・国民・維新の狙い
政党 | 主張・狙い |
---|---|
国民民主党 | 「ガソリン減税」を政策の柱とし、トリガー条項の解除を求めていたが実現せず。より直接的な方法として暫定税率廃止を提案。 |
立憲民主党 | 生活者支援を強調し、政府・与党が過半数割れしている状況を活かし法案成立を狙う。 |
日本維新の会 | 「減税政党」としての立場を強調し、国会における影響力拡大を目指す。 |
与党の反応と今後の課題
課題 | 内容 |
---|---|
税収の減少 | 暫定税率を廃止すると年間約2.5兆円の税収減が見込まれる。代替財源の確保が課題。 |
道路整備への影響 | ガソリン税は道路特定財源として使われており、暫定税率廃止でインフラ整備に影響が出る可能性がある。 |
エネルギー政策 | 政府は脱炭素政策を推進しており、ガソリン税の減税が化石燃料の使用を促すことを懸念。 |
法案成立の可能性
現在、衆議院では与党が過半数割れしているため、野党が結束すれば可決の可能性があります。ただし、参議院では与党が多数を占めており、最終的な成立にはハードルがあると考えられます。
まとめ
ガソリン税の暫定税率廃止法案は、国民の負担軽減を目的とした政策ですが、一方で税収減や財政問題といった課題も抱えています。今後の国会審議で、与野党がどのような議論を交わすのか注目されます。

広告
|
#ガソリン税 #暫定税率廃止 #燃料価格 #減税政策 #立憲民主党 #国民民主党 #維新 #トリガー条項 #国会審議 #経済政策
コメント