江藤農相「売るほどある」発言の波紋──一人暮らしライターから見た”政治の言葉”の重み

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この記事を読んでわかること:

  • 政治家が何気なく放った言葉がなぜ今、これほどの怒りを生んだのか
  • 実際のコメ価格高騰が私たちの家計をどう圧迫しているのか
  • SNS時代に政治家に求められる「言葉の重み」とは何か

「あのさぁ、最近お米高くない?」

先週、実家から電話があった時、母がいきなりこう言い出した。都内でアパート暮らしをしている私は正直、ピンときてなかった。だって3か月前に買った5kgのお米がまだ残ってるし。でも、4人家族の実家は違うんだよね。週に10kgくらい消費するらしい。

あ、私みくっていいます。21歳の駆け出しライター。最近は政治とか社会問題の記事を書くことが多くて。だから江藤農相の「米を買ったことがない」発言にはマジでびっくりした。

母の電話の翌日、近所のスーパー4軒をハシゴして米の値段をチェックしてみた。確かに…高い。去年の夏に比べて2割増しくらい?最安値のところでも5kgで2,380円。学生の私の食費からしたら結構痛い…。

そんな時に「私はコメを買ったことがない。支援者がたくさんくださるので、売るほどある」って…農林水産大臣から発言があったなんて。これが5月8日の江藤拓農相の講演での出来事。

なぜこの発言がここまで炎上したのか?

これね、偶然なんだけど、江藤農相の発言があった日、私は大学のレポートで「食料安全保障」について調べてた。だから農水省のサイトも見てたし、米価の推移とかも知ってた。

農林水産省の「食料需給表」によると、日本の2023年度の食料自給率はカロリーベースで37%(概算値)。コメの価格は2023年産の相対取引価格で60kg当たり15,215円と、前年から約9.8%上昇してるんだって(農水省「米に関するマンスリーレポート」2024年4月号))。

だから私、この発言を聞いた瞬間「いや、マジか…」ってなった。理由は3つ。

一つ目は単純にタイミングが最悪。全国的に米価高騰が深刻になってる時に、こんな発言するって…。去年の春頃なら「まぁ、そうなんだ〜」で終わってたかも。でも今は違う

二つ目は、この「支援者からもらう」っていうのが、なんか変な感じ。選挙の見返りみたいで。農家さんも別に寄付したくてしてるわけじゃないと思うし。「もらえる立場」なのに何で農業者の代表みたいな顔してんの?って思っちゃった。

三つ目が一番ひどくて、後から「宮崎弁」を言い訳にしたこと。これには本気で怒りを感じた。宮崎出身の友達のあやかに確認したら「確かに『売るほどある』は『たくさんある』って意味で使うけど、それを言い訳にするのは違くない?」って言ってた。私もそう思う。公の場で話すなら標準語を使うか、方言を使うなら「これは〇〇という意味です」って添えるべき。

お米って今どれだけ高騰してるの? ー 知られざる現実

正直、米の値段がこんなに上がってるって、調べるまで知らなかった。私、手取り18万円のフリーライターだから、月1万円の食費で生活してるの。でも今回の記事のために調べてみて、かなりショックを受けた。

友達の美咲(管理栄養士で学生時代の後輩)に聞いてみたら「米の値段が上がると家庭の食生活全体に影響が出るんだよ。特に子どものいる家庭は、おかずを減らしたり、安価な炭水化物で量を確保しようとする傾向がある」って教えてくれた。

主食の価格が上がることで、日本人の食生活全体のバランスが崩れかねない。そこまで農水大臣は考えてるんだろうか?

要因内容詳細な影響
天候不順2023年は低温・日照不足が多発収穫量減少(前年比▲3.4%)※1
肥料・燃料価格の高騰国際情勢による価格上昇生産コスト上昇(前年比+15%程度)※2
農家の高齢化基幹的農業従事者の平均年齢は67.8歳生産量の縮小傾向(担い手不足)※3
輸入資材価格の上昇円安の影響により輸入コスト増資材費の高騰(農機具・パーツ等)※4
米の需給バランスコロナ後の業務用需要回復による逼迫卸売価格の上昇圧力※5

※1 農林水産省「作物統計」(令和5年産水陸稲の収穫量)より
※2 JA全農「肥料価格・需給情報」(2023年度版)より推計
※3 農林水産省「農業構造動態調査」(2024年1月公表)より
※4 財務省「貿易統計」および農業資材価格調査より分析
※5 農林水産省「米に関するマンスリーレポート」(2024年4月号)より

この表を作るために、農水省のサイトとか色々見てたんだけど、もうね、頭が痛くなるくらい大変だった。素人の私ですら「これは問題だ」って分かるのに、どうして農水大臣には分からないの?

政治家の”言葉の重み”と”身内感覚”の問題

変な話なんだけど、大学1年の時に「政治家バイト」してたことあるんだ。あ、選挙運動とか、そういうのじゃなくて!ある政治家の事務所で資料整理とかお茶出しとかしてた。その時に本当に驚いたのが、政治家って完全に「身内だけの世界」で生きてることだった。

その先生(政治家のこと、みんなそう呼んでた)の周りには「先生、先生」ってヨイショする人だけがいて、批判的な意見を言う人が…いなかった。多分今の江藤農相もそうなんだろうな。

私が働いていた事務所の先生は、コンビニでお弁当買ってるとこ見たことない。いつも秘書が専用の仕出し弁当を用意してた。それって普通じゃないよね?

先日、政治部の記者Kさん(実名は出せなくてごめん)に会った時に聞いてみたら「政治家は選挙で選ばれた瞬間から”別世界”に行くんだよ。送迎あり、秘書あり、周りはみんな賛同者ばかり。」だって。

大臣クラスなら年収3,000万円以上で、公用車に専用運転手、秘書も複数人。そりゃ米の値段なんか気にしないよね。でも、だからこそ農水大臣には「一般人の感覚」を忘れないでほしい。それって、ただの願望じゃなくて、仕事の基本中の基本でしょ?

もう一つ言いたいのは、政治家の言葉に対する責任感の問題。女性週刊誌の編集者に話を聞いてみたら「政治家が一言発言しただけで、私たちは何日も徹夜して特集組んだりするのよ」って言ってた。それくらい政治家の言葉って世の中に影響あるんだ。

みく
みく

先生って呼ばれてチヤホヤ…そりゃ感覚ズレるわけだよね

海外の政治家の失言事例から学ぶべきこと

この記事のために、海外の政治家の失言についても調べてみた。そしたら面白いことに気づいたんだ。日本と海外じゃ、失言後の対応が全然違うってこと!

先輩記者に紹介してもらった外信部のTさんによると「海外の政治家は『行動』で示す文化がある」とのこと。言い訳じゃなく、何かアクションを起こすんだって。

事例結末と対応
アメリカバイデン大統領のインフレ対策遅延発言(2023年)後日スーパーを視察し、物価対策を急速に進める姿勢を示した
イギリスボリス・ジョンソン元首相のパーティゲート問題(2020-21年)長期間の言い訳の末に辞任。後任のスナク首相は週1回の買い物を公式行事に(BBC報道)
フランスエマニュエル・マクロン大統領の年金改革に対する「国民は理解していない」発言(2022年)地方視察を10箇所以上増やし、一般市民との対話集会を頻繁に開催

「こういうの、日本でもやってほしいよね〜」って思わない? 江藤農相が発言の翌週に「私も米を買ってみました。確かに高いですね」とか言ってくれるだけで、少しは印象違ったと思う。でも今のところそういう動きはゼロ。嫌になるよね。

あと、これ超余談なんだけど、海外メディアの記者って日本の政治家の発言チェックするの大変らしいよ。「日本の政治家は『言ったこと』と『言っていないこと』の線引きが曖昧すぎて、何を報道していいのか判断に困る」って言ってた(BBCの東京特派員との雑談で聞いた話)。

「方言」問題から見える多様性尊重との矛盾

「方言問題と多様性の尊重」と黒板に書かれた教室で、真剣な表情で考え込む女性学生。机には開いた本とペンを持つ手がある。

わたし、実は大学のゼミで言語学を専攻してて(副専攻だけど)。だから方言の問題には特に関心あるんだ。

「売るほどある」の「宮崎弁」問題、これすごく複雑な問題だと思う。だって、方言を大事にするのは素晴らしいこと。でも、全国向けの場で使うなら、そこには責任が伴うよね。

宮崎出身の友達のあやか(語学マニア)が言うには「『売るほどある』は確かに宮崎では『たくさんある』って意味で使うけど、でも『余裕で人にあげられるほど持ってる』っていうニュアンスも含まれるよ」だって。

だから、単なる「たくさんある」以上の意味を持つわけ。それを知らずに使うなら「不勉強」だし、知っていて使ったなら「配慮に欠ける」。どっちにしても問題ありじゃない?

あと、これ思うんだけど、政治家が「方言だから」って言い訳するのって、ある意味で方言への侮辱じゃない? 「標準語じゃないから伝わらなくて当然」みたいな。方言は日本の文化的財産で、むしろ大切に扱われるべきものなのに。

ゼミの先生(社会言語学者)は「言葉の意味は使用される文脈と、話者の立場によって大きく左右される」ってよく言ってる。大臣という立場で使われた言葉は、ただの「地方の言い回し」では済まされないんだよ。

信頼回復のためには何をすべき? ー 具体的提案

この記事を書くために、農業関係者からも話を聞いてみた。先週末、実家の近くのJAで働いてる山田さん(仮名・30代)に話を聞いたら「正直、腹立つよ。うちの組合の農家は毎日朝4時から働いて、それでも赤字の人も多いのに」って言ってた。

私なりに考えた信頼回復の具体案はこう。

  1. 江藤大臣に一般的なスーパーで米を買ってもらう。できれば3軒くらい回って、値段の違いも確認してほしい。
  2. 若手農家や後継者不足で悩む地域に足を運び、現場の声を聞く機会を設ける。
  3. コメ農家の1日密着取材に応じる。朝4時の田んぼ仕事から夜の事務作業まで体験してほしい。

これ、べつに難しいことじゃないよね?1日あれば全部できること。でも、こういう謙虚な姿勢が見えないと、国民はますます政治不信になっていくと思う。

私の尊敬する政治学の岡田先生(大学の恩師)は「政治家の言葉は、単なる情報伝達じゃなく、一種の社会契約なんだ」ってよく言ってた。あの言葉、今でも忘れられない。政治家の皆さん、聞いてますか?

コメ政策はどうなる? ー このままじゃ日本の農業が…

先週、調査のために農水省のホームページを見まくったんだけど、率直に言って「このままじゃヤバくない?」って思った。政府の対策って、こんな感じらしい。

政策名内容状況課題
政府備蓄米の放出市場安定化のための一部放出2025年6月実施予定(※)短期的対策で本質的解決にならない
生産コスト支援事業肥料・資材費への補助金全国12県で試験運用中予算規模が小さく(前年比約2%増)、効果に疑問
スマート農業推進ドローン・IoT導入支援実証事業が進行中高齢農家には技術的ハードルが高い
新規就農支援月最大12.5万円の資金支援2024年度から要件緩和支給期間が短く(最長3年)定着率に課題

※政府備蓄米放出については農水省「米穀安定供給確保支援機構」の発表による。
(他の内容は2024年度農林水産省予算の概要および関連資料から抜粋)

これ見て思ったのが「対策のスピード感のなさ」。6月実施予定って…今すでに5月末だよ?「明日の食事に困ってるのに、来月対応します」みたいなもんでしょ。

実家の近所で米農家をやってる佐藤さん(65歳・仮名)に話を聞いたら「もう若い人がいなくて、このままじゃ日本の農業は30年後にはなくなる」って。その佐藤さんの息子さんは東京の IT企業で働いてるんだって。「継がないの?」って聞いたら「儲からないから無理」だって。

こういう現場の声こそ、農水大臣に直接届いてほしい。「売るほどある」なんて言ってる場合じゃないでしょ?

最後に――「言葉」で崩れた信頼は「行動」でしか取り戻せない

江藤農相の発言からもう3週間近く経つけど、毎日ニュースをチェックしても「江藤大臣が反省して具体的な行動を…」みたいな報道は一切ない。SNSでは「#農相辞めろ」「#コメ高騰対策を」のハッシュタグが今も拡散されてる。

最初は私も「辞任すべき」って思ってた。でも今は違う。辞めたらそれで終わりじゃん。でも私たちは明日も米を買って生きていかないといけないんだよ?

辞めることじゃなくて、本当に大事なのは「変わること」。庶民感覚を取り戻し、言葉の重みを知ること。それこそが政治家に求められるんじゃないかな。

昨日、学生時代からの友達のゆうと(法学部出身)とカフェで話してて「でもさ、そもそも江藤って誰よ? もともと自分たちが選んでるんでしょ?選挙行かないやつが文句言うなって話じゃない?」って言われて、グサッときた。

私、前回の選挙行ってない…。いや、すごく忙しかったし、たぶん一票入れたところで変わらないだろうって思ってたし。でも、たぶんそれじゃダメなんだよね。次の選挙、絶対に行く。友達も連れてく。

政治家の言葉一つで、私たちの生活に影響が出る。米の値段が上がれば、私の晩ご飯のおかずが一品減る。それだけ現実的な話。政治家には「言葉の責任」を、私たち有権者には「選ぶ責任」を。そのことをこの記事を書きながら、改めて考えさせられた。

この記事を読んで分かったことと考えるべきこと:

  1. 政治家の何気ない一言が、どれだけ国民からの信頼を左右するか
  2. 米価高騰は単なる「食費が上がった」以上の問題で、日本の食料安全保障にも関わる深刻な問題である
  3. 方言や冗談は言い訳にならない――政治家には「伝える責任」がある
  4. 政治不信の解消には政治家の「行動」が必要だが、同時に私たち有権者も投票という形で意思表示をする責任がある

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