話題のスイーツは本当に“夏バテ対策”になる?札幌在住ライターが実食検証!
こんにちは、みくです。今年も暑い夏がやってきました。札幌に住む私でさえ、最近の暑さには参っています。テレビでは連日熱中症への注意が呼びかけられ、街を歩けば「ひんやりスイーツ」の文字が目立ちます。
そんな中、最近よく耳にするのが「ドバイチョコレート」や「グリークヨーグルト」といった海外発のスイーツトレンド。SNSでは「体に良い」「話題の」といった言葉と共に拡散されています。
でも、ふと疑問に思ったんです。本当にこれらのスイーツは、私たちの暑さを和らげてくれるのでしょうか?話題性と実用性の間には、どんなギャップがあるのか。この夏、実際に試してみることにしました。
この記事で考えること
SNS映えと実際の効果にはどんな違いがあるのか
熱中症対策として、どんなスイーツが理にかなっているのか
地方在住者から見たスイーツトレンドの現実
なぜ「ドバイチョコ」が夏に話題になるのか
最初に違和感を覚えたのが、この点でした。ドバイチョコレートは、ピスタチオペーストと細い乾麺のような「カダイフ」を濃厚なチョコレートで包んだお菓子。確かに見た目は印象的で、食べるときの「サクサク」音もSNS映えします。
実際に新大久保で購入して食べてみました。値段は800円ほど。確かに新しい食感で話題性は理解できますが、真夏日に食べるには正直重い。濃厚なチョコレートは口の中でとろけて、余計に暑さを感じました。
近所の内科医に聞いてみると、興味深い指摘をもらいました。 「体温を下げたいなら、冷たくて水分の多いものの方が理にかなっています。でも、今の消費者は『話題性』と『機能性』を同じように期待してしまう傾向があるように感じます」
実際にトレンドスイーツを試してみた
せっかくなので、今話題のスイーツをいくつか試してみることにしました。
グリークヨーグルト:健康的だけど続けにくい

画像引用元:https://delishkitchen.tv/articles/2530
韓国発で日本でも人気のグリークヨーグルト。専門店で食べてみると、確かに濃厚でクリーミー。トッピングも豊富で見た目も楽しい。
ただ、値段が1つ600-800円と高め。毎日食べるには、安月給の私にはちょっと厳しい。近所のスーパーで市販品を探しても、300-500円台が多く、「手軽なおやつ」という感じではありませんでした。
栄養面では確かに優秀で、タンパク質も豊富。でも「夏の暑さ対策」という観点で見ると、普通のヨーグルトと大きく変わらない気がします。
ドバイチョコレート:話題性と実用性のズレ
前述の通り、猛暑の中で食べるには向きません。カルディなどでも見かけますが、入荷してもすぐ売り切れ。「話題になっているけど、なかなか食べられない」という状況が続いています。
フラン:意外な発見
フランス発祥のフラン(カスタードタルトのようなもの)を、たまたま行ったカフェで発見。見た目は地味ですが、冷やして食べるとなめらかで程よい甘さ。暑い中食べても重くなく、これは意外と良いかもと思いました。
コンビニで見つけた現実
スイーツ専門店だけでなく、身近なコンビニでも観察してみました。
確かに「話題の〇〇風」といった商品は並んでいますが、値段を見ると300-400円台が多い。店員さんに何気なく聞いてみると「高いスイーツより、200円台の定番商品の方がよく売れますね」とのこと。
特に暑い日は、「珈琲ゼリー」や「わらび餅」といった昔からある冷たいスイーツが安定して売れているそうです。
札幌から見えるトレンドの現実
札幌に住んでいて感じるのは、東京で話題のスイーツがなかなか手に入らないということ。
札幌には六花亭や雪印パーラーなど老舗の美味しいお店がたくさんありますが、最新トレンドのスイーツを扱うお店は限られています。実際に調べてみると、ドバイチョコやグリークヨーグルト専門店を見つけるのに苦労しました。
見つけても値段は東京より高め。地方だと「トレンドを追うコスト」が余計にかかるのが現実です。
札幌だと東京みたいに最新スイーツがすぐ手に入らないし、やっと見つけてもお値段高め…。トレンド追うのも地方はコストかかるんだよね~
手作りに挑戦してみた結果
「それなら自分で作ってみよう」と思い、いくつかのレシピに挑戦。
フルーツシャーベットは材料費だけで400円以上、作るのに半日かかりました。コンビニで買った方が早くて安いという結論に。
唯一うまくいったのは、水切りヨーグルト。これは簡単で、普通のヨーグルトを一晩水切りするだけ。グリークヨーグルトに近い食感になって、コストも抑えられます。
SNS映えと実際の満足度
友人数人と一緒にトレンドスイーツを食べに行ったとき、面白いことに気づきました。
みんな最初は写真撮影に夢中。でも実際に食べ始めると「思ったより甘い」「量が少ない」といった声が。写真映えと味の満足度は、必ずしも一致しないようです。
ある友人は「正直、写真撮るのに必死で味をちゃんと覚えてない。でも、インスタに上げないと『行った感』がないんだよね」と苦笑いしていました。
熱中症対策として本当に有効なのは?
厚生労働省のサイトで調べてみると、熱中症予防には以下が重要とされています:
適度な塩分摂取(大量に汗をかいた場合)
糖分の適度な補給
日本気象協会でも、水分だけでなく塩分補給の重要性が強調されており、大塚製薬の情報によると、0.1~0.2%の食塩と糖質を含んだものが推奨されています。
この観点で考えると、高カロリーで濃厚なスイーツより、水分の多いシンプルなものの方が理にかなっています。
実際、コンビニで一番「暑さに効く」と感じたのは、248円の「みるく寒天」でした。話題性はゼロですが、冷たくて水分豊富、適度な甘さで疲れも取れる感じがします。

画像引用元:https://www.sej.co.jp/products/a/item/114178/https://www.sej.co.jp/products/a/item/114178/
私たちは何を求めているのか
この夏の体験を通して感じたのは、スイーツに対する期待の複雑さです。
暑さを和らげたい、でも話題のものも試したい。健康的でありたい、でも美味しいものも食べたい。そして何より、「みんなと同じ体験をしたい」という気持ち。
でも、これらの欲求をすべて満たしてくれるスイーツなんて、そもそも存在するのでしょうか。
賢い選択をするために
話題を楽しみたいなら → トレンドスイーツを適度に
健康を考えるなら → 栄養バランスと量を意識して
コスパを重視するなら → 定番商品や手作りも選択肢に
完璧なスイーツを探すより、その時の自分の目的に合ったものを選ぶ。そんな当たり前のことを、改めて大切だと感じました。
おわりに
今年の夏も、きっと新しいトレンドスイーツが登場するでしょう。SNSで話題になり、多くの人が試してみるはず。
でも、その時は立ち止まって考えてみてください。「なぜそれを食べたいのか」「本当に自分に必要なのか」を。
トレンドに踊らされるのではなく、自分なりの基準を持って選択できるようになりたい。暑い夏を乗り切りながら、そんなことを考えています。
この記事のポイント
- トレンドスイーツの話題性と実用性は必ずしも一致しない
- SNS映えと実際の満足度にはギャップがある
- 地方では最新トレンドを追うコストが高くつく
- 熱中症対策としては、水分豊富でシンプルなものが効果的
- 目的を明確にした選択が、結果的に満足度を高める
熱中症に気をつけながら、この夏を楽しく過ごしましょう。
夏のスイーツはここも参考に
暑い夏に食べるべきスイーツ。この記事を読んでくれたら、だいたいのことは分かったと思います。「でも、実際に食べていないんでしょ?」
はい、その通りです。しかし、リミブレイクでは「夏に食べるべきスイーツ」を実食したレビュー記事があるんです。
この記事はリミブレイクの同僚、みゆきが担当するスイーツブログ。ライターさんの「さおりさん」「ニックさん」と一緒に実際に食べたレビュー記事を書いています。
なぜ、いま夏スイーツなのか?その理由も解説しているので読んでみてください。
みゆきが担当するスイーツブログ
https://aigirl.wpx.jp/SweetsMemory
筆者:miku
リミブレイク