看護師でwebライターをやっている友人のさおりさんが、またカフェレビューを書いてくれました。もう4回目?です。彼女の文章は相変わらず読みやすくて、いつも写真映えするお店ばかり選んでいる。今回紹介されていたのは天王寺の「eclat de paixx(エクラドゥぺ)」というカフェ。
私、みゆきはルポライターとして活動しているんだけど、さおりさんの文章を読んでいて、ふと気になってしまった。フレンチトーストの卵の濃厚さとか、紅茶のアフォガードの上品な味とか、確かに美味しそうなのは伝わってくるんです。でも、2,200円という価格は妥当なのか。本当に紅茶専門店としての実力があるのか。2024年9月オープンという新しい店が、どこまで本気でやっているのか――そういうことが知りたくなってしまうのが、私の性分なのだ。(困った性分)
そういうわけで、さおりさんのレビューをベースにしながら、このお店について色々と調べてみることにしました。
この記事を読んでわかること
- 友人さおりさんが実際に体験した「eclat de paix」のフレンチトーストセットの詳細
- 紅茶専門店が手がける新業態カフェの実力と、その背景にある戦略
- 2,000円前後の価格帯で提供される内容が妥当かどうかの検証
- チョコレートと紅茶を軸にした専門店としての本気度
- 実際の利用者の評価と、時間帯による店内環境の違い
運営母体を調べて、少し驚いた
まず最初に調べたのは、このお店がどういう会社が運営しているのかということでした。正直、天王寺のおしゃれカフェなんて、最近はいくらでもある。インスタ映えする内装を作って、それなりのメニューを出しておけば、若い女性客がそれなりに来る。そういう店が多い中で、この店はどうなのでしょう。
調べてみると、「eclat de paix」は、東部市場前にある紅茶専門店「アムシュティーハウス」が手がける新業態の1号店だということが分かりました。アムシュティー自体は2003年設立で、スリランカの上質なセイロンティーを中心に直輸入している老舗なんです。つまり、紅茶に関しては本物の専門家が運営しているわけで、さおりさんが選んだハイビスカスティーも、ティーポットで2〜3杯飲めたというのは決して誇張ではないんでしょうね。
店舗面積は約199平方メートル、43席。あべのandの1階という立地で、2024年9月4日オープン。まだ1年ちょっとしか経っていない新しい店だけど、紅茶専門店としての20年以上の蓄積があるからこそ、自信を持って「数十種類の紅茶を提供できる」と謳えるんだと思う。
これは、単なる「おしゃれカフェ」とは違う。そう確信した瞬間でした。
自社でチョコレートを作るという、相当な覚悟
もう一つ、私が注目したのがチョコレートへのこだわりなんです。この店はエクアドル産を中心とするカカオ豆を、焙煎から商品化まで自社で一貫して行っているといいます。
これ、相当な投資と覚悟がなければできない。
一般的なカフェは、仕入れたチョコレートを使ってスイーツを作ります。でもこの店は違う。カカオ豆から自分たちで作っているんです。担当者のコメントによれば
「酸味とフルーツ感が残る、口溶けの良いチョコレート」
を目指しているそうです。これはBean to Barと呼ばれる製法で、チョコレート好きの間では評価が高い作り方なんです。
さおりさんが食べたフレンチトーストセットには直接チョコレートは使われていなかったようだけど、店内で販売されているボンボンショコラ(400円)や、チョコレートドリンク(1,300円)は、この自社製チョコレートを使っています。カカオ65%という濃度も、甘すぎず苦すぎず、ちょうどいいバランスだと思う。
正直、ここまでやる店は少ないですね。天王寺のカフェで、自社製チョコレートを扱っている店なんて、他にどれだけあるだろうか。少なくとも私は知らない。
2,200円のフレンチトーストセットは、高いのか
さおりさんが注文したのは数量限定のフレンチトーストセット、2,200円。フレンチトースト、サラダ、キッシュ、スープ、アイスアフォガード、そして選べる紅茶がティーポットで提供されています。
最初は、「2,200円か、まあまあするな」と思いました。でも内容を見ると、キッシュは中身がぎっしり詰まっていて、サラダの野菜は全部シャキシャキ、フレンチトーストは卵の味が濃厚で上品。そして紅茶がティーポットで来るから、実質2〜3杯飲めるんじゃないかな?。
天王寺エリアのカフェで、この内容とクオリティなら、2,200円は妥当な価格設定だと思います。むしろ、紅茶を何杯も飲めることを考えれば、コストパフォーマンスは悪くない。アフタヌーンティーセットが5,000円〜5,999円という価格帯も、都心部の同様のサービスと比較すれば、特別高いわけではないでしょう。
ただ、これはあくまで「内容に見合っているか」という話であって、「誰にとっても安い」という意味ではない。学生や若い社会人にとっては、気軽に来られる価格帯ではないですね。でも、月に1〜2回、ちょっと贅沢をしたいときに来る店としては、悪くない選択肢だと思います。
「トップアップティー」という、紅茶専門店ならではの自信
このお店の人気No.1メニューが「トップアップティー」(1,100円)だとききます。スタッフが席を回って、おすすめのホットストレートティーを注いでくれるスタイル。数十種類の紅茶から、何杯でも楽しめそうです。
これは紅茶専門店ならではの自信の表れだと思います。普通のカフェなら、「紅茶おかわり自由」なんてやったら原価で赤字になりかねない。でも直輸入で仕入れているアムシュティーだからこそ、この価格で提供できるんでしょうね。しかも、スタッフが説明しながら注いでくれるから、接客体験としても価値がある。
さおりさんが選んだハイビスカスティーも、色鮮やかで写真映えするという点で、若い女性客には人気だと思います。種子島産の粗糖を添えているという細かいこだわりも、ちゃんと考えている証拠ですね。
私自身、紅茶はそこまで詳しいわけじゃない。でも、こういう「何杯でも飲める」というシステムは、紅茶好きにとってはたまらないんじゃないかと思います。行く機会があったときは、このトップアップティーを試してみたい。
実際の口コミから見えた「時間帯問題」
さおりさんのレビューは全体的に好意的だったけど、ネット上の口コミを調べてみると、もう少し客観的な評価が見えてくる。
良い口コミとしては、
「アフタヌーンティーのボリュームが満点」
「キッシュが温かくてジューシー」
「席の間隔が広くてゆったりできる」
「スタッフの笑顔が素敵」
といった声が多い。東京から来た友人が「リーズナブルで時間制限もなく、味も良い」と喜んでいたという口コミもありました。
一方で、「店内が騒がしかった」という指摘もある。ただし店側の返答によれば、「平日や16時以降は比較的落ち着いている」とのこと。これは正直なコミュニケーションだと思います。カフェという業態上、週末のランチタイムや午後の時間帯は混雑するのは当然だ。それを隠さずに伝えている点は好感が持てますね。
私も過去に何度か、「静かなカフェだと思って行ったら、めちゃくちゃうるさくてがっかりした」という経験があります。だから、こういう正直な情報開示は大事だと思いますよ。もし静かに過ごしたいなら、平日の16時以降を狙えばいい。逆に、賑やかな雰囲気が好きなら、週末のランチタイムに行けばいい。選択肢があるというのは、悪いことじゃない。
フレンチブルーの内装と、計算された「インスタ映え」
さおりさんも「内装がめちゃくちゃおしゃれ」と書いていたけど、実際の写真を見ると、確かに凝っているように見えました。フレンチブルーを基調に、シノワズリの壁紙、海外製ファブリックのクッション。東洋と西洋が融合した空間というコンセプトだそうです。
これは明らかに、インスタ映えを意識した設計なのでしょうね。でもそれが悪いとは思わない。若い女性客をターゲットにするなら、写真を撮りたくなる空間づくりは必須です。43席という座席数で、席の間隔も広めに取っているというのは、客単価を高めに設定している証拠でもあるんです。
ただ、「まるで海外にいるような気分」というのは、少し言い過ぎかもしれない。写真で見る限りは、あくまで日本のカフェとしてのおしゃれさだと思います。でも、天王寺というエリアで、この雰囲気を出せているのは評価できます。
私は正直、インスタ映えを狙った内装には少し懐疑的です。見た目ばかりに力を入れて、肝心の味やサービスが疎かになっている店も多いから。でもこの店は、内装だけでなく、紅茶やチョコレートにもちゃんと力を入れている。そのバランスが良いと思います。
アフタヌーンティーの内容を見て、本気度を確認した
さおりさんは食べていなかったけど、このお店のアフタヌーンティーセットの内容も調べてみた。5,000円〜5,999円で、以下のような内容だという。
スイーツ: 薄いパイ生地のアップルパイ、クレームブリュレショコラ、青リンゴのムース、ミニサイズのエクラドゥぺ、カカオと洋梨のマカロン、フレーバーティーのスコーン、チョコレートスプレッド、フランボワーズコンフィチュール
セイボリー: 鴨とルッコラのサンドイッチ、オレンジとローストビーフのグラスサラダ、カブとホタテのキッシュ、柿・洋梨・スモークサーモンのタルタル、かぼちゃのポタージュ、ティーショコラアフォガート
これを見ると、スイーツだけでなくセイボリーもかなり本格的です。ホタテのキッシュとか、スモークサーモンのタルタルとか、ちゃんと料理として成立している。アフタヌーンティーというと甘いものばかりのイメージだけど、この店は食事としても満足できる内容になっているんでしょうね。
ただ、季節によって内容が変わるので、この通りとは限らない。でも、自社製チョコレートを使ったスイーツが入っているのは間違いないでしょう。
正直、この内容で5,000円台なら、一度は試してみたいと思った。私はアフタヌーンティーというもの自体、あまり楽しんだ事がないんだけど、この店のなら、紅茶専門店としての本気度が伝わってくる気がする。
さおりさんが体験した「紅茶のアフォガード」という未知の味
さおりさんの文章で一番印象的だったのが、デザートの紅茶アフォガードについての感想だった。
それではさおりさんのレビューを読んでみましょうね。
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皆さんこんにちは☀看護師×webライターの谷野さおりです!
カフェレビューも早いものでもう4回目となりました☕
都会へ出かける度に、「お、ここ映えるな。カフェレビューで紹介すると読者の皆様に良いかな?」と考えるようになりました✨
その考えている時間が楽しくてたまりません。
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます♡
それでは今回も元気にカフェレビューしていきたいと思います☆
今回ご紹介するカフェはこちら!
天王寺にある「eclat de paix」になります。 読み方は「エクラドゥぺ」です☆
Andというビルの1階にあるカフェ。
近鉄南大阪線の大阪阿部野橋が最寄り駅で、徒歩4分というアクセスの良さ✨
内装もめちゃくちゃおしゃれなんです♡

もう一枚💛

今回も姉と一緒に行ってきました!
今回のメニューはこちら✨
私がこの数量限定のフレンチトーストセット。
フレンチトーストにサラダとキッシュ・スープ・アイスアフォガードと選べる紅茶がついて2200円☕!

フレンチトーストの上にはベーコンとアボカドが乗っています🤤
なんと豪華なセット!
ちなみに紅茶はティーポットで提供されるのでカップ2~3杯はいけます✨
私は色鮮やかなハイビスカスティーをチョイスしました🌺
姉はロイヤルミルクティートーストセットを注文していました☕
奥がそのメニューになります。

写真を撮り終え、いざ実食🥄
まずはサラダからいただいたのですが、お野菜がすべてシャキシャキ
ドレッシングもめちゃくちゃ美味しい!
キッシュもギュッと中身が詰まっていて食べ応えたっぷりでした。
お待ちかねのメインのフレンチトーストへ。
一口ぱくり👄
食感はふんわり、味は濃厚。卵の味がめちゃくちゃ濃いけどもったりしてない感じ。
味が上品そのもの!
しばらくフレンチトースト単体で食べ進め、半分食べたところでベーコンとアボカドも一緒に食べて味変🥑♡
これが意外と合うんです!
びっくりしました✨
フレンチトーストを食べ終え、デザートのアイスをぱくり👄
このアフォガード、紅茶なんですがこれがめちゃくちゃ美味しかった!
アイス自体が優しい甘さで、そこに紅茶のアフォガードをかけることで少しアイスが溶けて上品な味に変わるのです。
「世の中には自分の知らない味覚がまだまだあるんだなあ」と実感しました♪
今回のカフェレビュー、いかがでしたでしょうか?
「こんなカフェが見てみたい」「大阪のこのカフェが気になる」などありましたらどんどんリクエストくださいね✨
では次回のカフェレビューもお楽しみに♡

さおりさん、今回も素敵なレビューをありがとうございました💛
テイクアウトという、もう一つの戦略
この店は焼き菓子や生菓子のテイクアウトも可能だという。ガラスケースに並んでいる商品は、店外からも見えるようになっている。
これは賢い戦略だと思いました。店内で食事をする客だけでなく、通りすがりの人にも商品を見せることができる。ボンボンショコラ400円というのは、ちょっとした手土産にもちょうどいい価格帯だ。自社製チョコレートという付加価値があれば、普通の焼き菓子より単価を上げられますね。
さおりさんは店内でフレンチトーストを食べていたけど、次はテイクアウトで何か買ってみるのも面白いかもしれません。タブレットチョコレート(板チョコ)もあるというから、自宅でゆっくり食べ比べるのもありですね💛
私も、もし行く機会があったら、テイクアウトで何か買ってみたい。自社製チョコレートの実力を、ちゃんと確かめてみたいから。
天王寺という立地の意味を考えてみた
最後に、立地について考えてみる。天王寺・阿倍野エリアは、あべのハルカスができてから一気に開発が進んだ。近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅から徒歩3分、JR天王寺駅から徒歩5分というのは、かなり良い立地だ。
あべのandというビルは、2024年9月4日に全館グランドリニューアルオープンしたばかり。つまり「eclat de paix」は、このリニューアルに合わせて出店した新店ということになる。1階という目立つ場所に、紅茶とチョコレートの専門店を構えるというのは、相当な投資だったはずです。
でも、天王寺は若い女性客が多いエリアだし、あべのハルカスや近鉄百貨店との相乗効果も期待できる。カフェとしては悪くない選択だと思ういます。ただし、家賃も安くはないだろうから、それなりに集客しないと厳しいだろうなと想像を膨らませています。
正直、新しい店は1年以内に消えることも多い。でもこの店は、紅茶専門店としての20年以上の実績があるし、自社製チョコレートという差別化ポイントもある。少なくとも、「とりあえずおしゃれなカフェを作っておけばいい」という安易な発想ではない。それだけは確かだと思います。
結局、このお店は「本物」なのか
さおりさんのレビューを読んで、私なりに調べてみた結論としては、「eclat de paix」は本気で作られた店だということです。
紅茶専門店としての20年以上の実績、自社一貫生産のチョコレート、フレンチブルーの内装、トップアップティーというシステム、そして適正な価格設定。どれを取っても、「とりあえずおしゃれなカフェを作っておけばいい」という安易な発想ではないでしょう。
ただし、完璧な店というわけでもない。混雑時は騒がしくなるし、新しい店だからこそのオペレーションの不安定さもあるだろう。でも、それを差し引いても、一度は行ってみる価値があると思います。
さおりさんが
「世の中には自分の知らない味覚がまだまだある」
と書いていたけど、その感覚は多分、本物だ。紅茶のアフォガードという発想にしても、自社製チョコレートの酸味とフルーツ感にしても、ちゃんと考えて作られている。
私も出張で行く機会があれば行ってみようと思います。さおりさんとは違うメニューを頼んで、自分の目で確かめてみたい。
この記事を読んで分かったことと考えるべきこと
分かったこと:
- 「eclat de paix」は紅茶専門店の老舗が20年の蓄積を活かして作った新業態で、単なるおしゃれカフェではない
- 自社一貫生産のチョコレートという、相当な覚悟を持った経営戦略が背景にある
- 2,200円のフレンチトーストセットは、内容とクオリティから見て妥当な価格設定
- 数十種類の紅茶を提供できる「トップアップティー」は、直輸入だからこそ可能なサービス
- 混雑時は騒がしくなるが、平日や16時以降は落ち着いているという正直な情報開示がある
考えるべきこと:
- カフェの価値は「知らない味覚との出会い」をどれだけ提供できるかにある
- 写真映えする内装と、本格的な商品クオリティは両立できる(どちらかを犠牲にする必要はない)
- 新しい店だからこその不安定さと、専門店としての本気度を、どうバランスよく評価するか
- 友人のレビューを鵜呑みにせず、自分で調べて確かめることの大切さ
- 2,000円前後の価格帯で何を期待し、何を許容するかという自分なりの基準
店舗情報
店名:éclat de paix chocolat あべのand店
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2-1-40 あべのand 1階(106-2)
電話:06-6629-8012
営業時間:11:00〜20:00(L.O. 19:00)
定休日:あべのandに準ずる
アクセス:近鉄南大阪線 大阪阿部野橋駅より徒歩3分、JR大阪環状線 天王寺駅より徒歩5分
予約:TableCheckで受付(キャンセルは利用日の2日前まで)
問い合わせ時間:11:00〜19:00
メール:osaka@eclat-de-paix.com
筆:みゆき
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