札幌在住のルポライター、みゆきです。最近、友人たちとの会話でよく出る話題があるんです。「コンビニのスイーツってレベル高いよね」「でもスーパーの方が種類多いし」という、終わりのない論争。
正直、私も普段からローソンのウチカフェシリーズやファミマのスイーツにはお世話になっているし、イオンの見切り品コーナーで半額のケーキを狙い撃ちすることもある。でも、どちらが本当に私たちの心を満たしてくれるのか、きちんと検証したことはありませんでした。
そこで今回、実際にコンビニとスーパーでスイーツを購入し、体験した二人のレビュアーに話を聞くことにしました。一人はスーパーでファミリー向けのスイーツを選んだニックさん、もう一人はコンビニで一人用のスイーツを購入したさおりさんです。
この記事を読んでわかること
- コンビニとスーパーのスイーツが持つそれぞれの価値
- スイーツ選びで重要になる「シーン」と「相手」の関係
- 価格と満足度のバランスの取り方
- 日常的なスイーツ購入での選択基準
スーパー代表・ニック編:息子が選んだ「生スフレどら」が繋いだ、かけがえのない時間
小3の息子が、ふと言ったんです。
「俺も釣りがしたいな。」
僕自身、釣りに詳しいわけじゃないけれど、子どもの頃に父と釣りに行った記憶がよみがえりました。
なんだか嬉しくなって、すぐに父に連絡すると、快く「竿、貸してやるよ」と。
火曜日の放課後、息子と一緒に僕の実家へ向かう道中。
僕「じいじにお礼しなきゃね。何かお土産もっていく?」
息子「そうだね!」
なんて会話をしていたのに、すっかり忘れて実家の近くまで来てしまいました…(汗)
慌てて近くのスーパー(ライフ)に立ち寄ることに。
冷蔵コーナーを眺めていると、息子が「パパ、これが良いんじゃない?」と手に取ったのは、「生スフレどら」

スフレにあんことクリーム。和と洋の組み合わせが、なんとも美味しそう。 生クリームと抹茶クリーム、2種類あったので2個ずつ買うことにしました。

おっ、しかも1個は賞味期限が近くて半額! すぐに食べる僕たちには、むしろラッキーです。
レジを済ませて、息子に聞いてみました。
「たくさんあったのに、なんでこれにしたの?」
すると、息子から返ってきたのは、僕が予想もしなかった言葉でした。
「美味しそうだったし、じいじも食べられそうな量だったから」
……。
いつの間に、こんな風に周りの人を思いやれるようになったんだろう。
息子の小さな背中が、なんだか急に大きく見えて、胸がじーん…とあったかくなりました。
実家に着いて、さっそくお茶の時間に。
「あんこと抹茶、どっちが良い?」

母「どっちでも良いわよ。先に選んで」
息子「じゃあ、俺もあんこ!」
ということで、僕の手元には抹茶味(半額だったやつ)がやってきました(笑)
父がコーヒーを淹れてくれている間に、待ちきれずにパクリ。

この気兼ねのなさが、実家の良いところですよね?
ハンバーガーみたいに手で持って、ひとくち。
(わ、スフレが、ふわっふわ…!)
口に入れた瞬間、シュワっと溶けるような軽やかさ。 ほんのりチーズの香りもして、これはもう洋菓子の領域です。

あんこや抹茶クリームは、良い意味で控えめな存在感。 このスイーツの主役は、間違いなくスフレ生地そのものだと感じました。
あっという間にペロリとたいらげた息子が、満足そうに一言。
「美味しかった〜。ふかふかだったね!」
「美味しいねぇ。ふわふわだね」と、父も嬉しそうに頷いています。
母は「こんなのライフで売ってるの?高かったんじゃない?」と、主婦目線。
「1個300円くらいだよ」と、伝えると驚いていました。
…と、こんな風に会話が弾んで、正直なところ、あまり深く味わって食べられなかったのが、記事を書く者としての反省点です。
でも、まあ、いっか! 久しぶりの実家での、この温かい時間。
これこそが、何よりのごちそうなのかもしれません。
この日、息子が僕たちにくれたもの。
それは「生スフレどら」を選ぶというナイス判断。
そして、家族みんなが笑顔でテーブルを囲む、かけがえのない時間。
息子からの最高のプレゼントでした。
息子のファインプレーに、心から「ありがとう」です。
ちなみにこの「生スフレどら」、わざわざ取り寄せてまで…とは言いませんが、スーパー(ライフ)で見かけたら「買い」です!
人気洋菓子店の箱に入っていても分からないくらいのクオリティなので、気軽な手土産には本当にぴったり。
週末のご褒美や、ちょっと仕事を頑張った日に、ぜひ探してみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
いやあ、ニックさん、ありがとうございました。息子さんの優しさがきっかけで生まれた、家族の温かい時間…。「生スフレどら」が、ただのスイーツではなく、三世代を繋ぐ「ごちそう」になった様子が伝わってきて、私も胸が温かくなりました。

良いお話だったな…
さて、「誰かと分かち合う喜び」を表現してくれたニックさんに対し、続いて登場するのはコンビニ代表のさおりさん。
さおりさんが見つけたのは、夏の疲れに悩む「自分自身を癒やすため」の一品。テーマはがらりと変わりますね。
それでは、夏の気だるささえも吹き飛ばすという、そのスイーツの魅力、語っていただきましょう!どうぞ!

さおりさん、よろしくお願いします💛
コンビニ代表・さおり編:「窯出しとろけるプリン」がくれた、夏の日の至福の癒やし
皆さんこんにちは あっという間に1週間が立ちました 年をとるごとに月日の速さに怯えています この調子だと「もう年超しだね~」なんて言ってそうです 今回も夏の暑さを吹っ飛ばす勢いで、元気にスイーツレビューをしていきたいと思います!
今回ご紹介するのはこちら!

ファミリーマートさんから出ている「窯出しとろけるプリン」になります。 暑い日が続くとシュークリームやケーキなどのガッツリスイーツではなく、するっと入るプリンやゼリーを食べたくなりませんか? 「暑くて食欲がないな…けど甘いものが食べたい…」という方におすすめの商品、しっかりレビューしていきます
まずはお決まりの価格とカロリーから。 カロリーは196カロリーとそこまで高くない印象。私からすると低いぐらいに感じる 価格は税込み210円とやや高めの印象。

横から見た感じも素晴らしいグラデーション! プリンとカラメルソースががっつり二層に分かれているのではなく、うっすらとじわじわとカラメルソースになっていく感じがとても良き。
いざ開封!とここでいつもは写真を載せるのですが、私のミスで写真を撮り忘れてしまいました…本当にすみません!

さおりさんにしては珍しいですね。でも、問題なし!
一口目ぱくり。 めっちゃカスタード!なのにそこまでクリーム!甘い!って感じがせず重たくない むしろするっと入っていく。
「ん~!めちゃくちゃ美味しい!これは夏にぴったり!」
とスプーンを持つ手が止まりませんでした。 食べ進めていくとカラメルソースが出てくるのですが、そのカラメルソースが絶妙な大人の苦み! このプリンの甘さとめちゃくちゃ合うのです。 カラメルソース単体で食べると苦いんだけど、このプリンと食べることでちょうど良いバランスになるんです。
全部食べて最初に思ったことは、
「夏にぴったりのスイーツや…」
ということ。 プリンだから重たくもなく、かといって苦いわけでもなく、しっかりと甘さも感じられる。 「夏バテ気味だけど甘いものが食べたい!」と思っているあなた、ぜひファミリーマートに寄ったときに手に取って食べてみてください
私が二つのレビューから見えてきた本当の違い
正直なところ、最初この企画を考えた時は「コンビニの方が手軽で美味しいでしょ」くらいに思っていました。でも、ニックさんとさおりさんの話を聞いて、私の考えは完全に変わってしまいました。
ニックさんの体験で印象的だったのは、スイーツそのものより「息子の成長」と「家族の時間」が主役になっていたこと。実際、本人も「あまり深く味わって食べられなかった」と書いている。でも、それでいいんです。むしろそれが、スーパーでスイーツを買うことの本質なのかもしれません。
一方のさおりさんは、完全に「自分のため」の選択。夏の暑さ、疲れ、そして「重くないけど甘いもの」という具体的な欲求に対して、ピンポイントで応えてくれる商品を見つけた。これはコンビニならではの「個人最適化」された商品開発の賜物でしょう。
私自身、取材を通して気づいたことがあります。実家に顔を出す時、コンビニスイーツを持参したことって、そういえば一度もない。なぜかしら、スーパーで何かしら買って行くんですよね。逆に、残業で疲れて帰る道中、スーパーに寄ってスイーツを買うことはまずない。確実にコンビニです。
これって、無意識のうちに使い分けているということなんでしょうか。
データが示すスイーツ市場の変化
実は、コンビニスイーツの市場は急激に拡大しています。セブン&アイ・ホールディングスの2023年度決算説明資料によると、プライベートブランド商品の売上高は前年比約8%増。特にスイーツカテゴリーの成長が顕著だとされています。
一方で、スーパーマーケット協会の調査では、惣菜・パン・和洋菓子部門の売上は横ばい傾向。しかし、これは「売上減少」を意味するのではなく、むしろ各店舗が差別化を図り、特色あるスイーツ開発に力を入れている証拠だと私は考えています。
つまり、コンビニは「手軽さと個人ニーズへの対応」、スーパーは「シェアしやすさと選択肢の豊富さ」という方向で、それぞれ進化しているんです。
結論:勝者なんていなかった
この取材を通して、私が一番強く感じたのは「比較することの無意味さ」でした。
ニックさんの「生スフレどら」は、祖父への思いやりを形にした息子の成長と、久しぶりの家族団らんという体験を演出した。価格は1個300円程度でも、その価値は計り知れません。
さおりさんの「窯出しとろけるプリン」は、210円で夏バテ気味の心と体を癒やしてくれた。一人の時間を豊かにしてくれる、完璧な相棒でした。
どちらも、その人にとっての「最適解」だったんです。
私たちがスイーツに求めているものって、実は味や価格だけじゃない。「誰と食べるか」「どんな気持ちの時に食べるか」「何を期待して買うか」、そういった要素すべてが絡み合って、満足度が決まるんだと思います。
今度あなたがスイーツを買う時、ちょっと立ち止まって考えてみてください。今日は家族と過ごしたい気分?それとも自分だけの時間を大切にしたい気分?その答えが、きっと最高の選択へ導いてくれるはずです。
この記事を読んで分かったことと考えるべきこと
分かったこと
- コンビニとスーパーのスイーツは、そもそも異なる価値を提供している
- スイーツ選びで重要なのは、価格や味だけでなく「シーン」と「相手」
- 消費者は無意識のうちに購入場所を使い分けている
- 市場データからも、両者が異なる方向で進化していることが確認できる
考えるべきこと
- 自分のスイーツ購入パターンを振り返ってみる
- 「なんとなく」で選ぶのではなく、その時の気持ちや状況に意識的に向き合う
- 食べ物の価値を、価格や味だけでなく「体験」として捉え直す
- 日常の小さな選択が、実は大きな満足度の違いを生むことを認識する
私が実際に試してみた「意識的なスイーツ選び」
この記事を書いた後、私自身も意識してスイーツ選びをしてみることにしました。というのも、取材を通して「無意識の使い分け」に気づかされたからです。
先週の金曜日、仕事で嫌なことがあって、もうクタクタでした。いつもなら帰り道のコンビニで何か甘いものを買って帰るパターン。でも今回は立ち止まって考えました。「今の私に必要なのは何だろう?」
答えは意外にも「家族と一緒に食べられるもの」でした。一人で食べる甘いものより、母と話しながら分け合える何かが欲しかったんです。
それで少し遠回りしてイオンまで行き、4個入りのシュークリームを購入。298円でした。そのまま1時間かけて実家へ行って、母と二人でお茶を飲みながら2個ずつ食べて、愚痴を聞いてもらいました。
たったこれだけのことなんですが、いつものコンビニでの一人消費より、ずっと心が軽くなったんです。
札幌の街で見つけた「選択の自由」
札幌って、実はスイーツ激戦区なんですよね。ロイズ、ルタオといった有名ブランドから、地元密着型のケーキ屋さん、そして全国チェーンのコンビニやスーパーまで、選択肢が本当に豊富です。
でも最近気づいたのは、選択肢が多いからこそ「なんとなく」で選んでしまいがちだということ。雪印パーラーの前を素通りして、結局セブンイレブンでプリンを買う自分がいる。別にそれが悪いわけじゃないんですが、もっと意識的に選べたら、もっと満足度が上がるかもしれません。
取材後記:二人のレビュアーから学んだこと
実は、ニックさんとさおりさんにお話を聞かせていただいた後、私なりにそれぞれのスイーツを実際に購入して食べてみました。
「生スフレどら」は確かに美味しかった。でも正直、一人で食べたときはそれほど感動しませんでした。やっぱり「誰と食べるか」って大事なんですね。逆に「窯出しとろけるプリン」は、残業後の疲れた体には本当にしみじみと美味しくて、さおりさんの気持ちがよく分かりました。
スイーツ選びで人生は変わるのか
大げさに聞こえるかもしれませんが、私は「変わる」と思っています。少なくとも、日々のささやかな幸福感は確実に変わります。
考えてみてください。多くの人にとって、スイーツを食べる瞬間って一日の中でも特別な時間ですよね。仕事の合間のほっと一息、家族との団らん、友人との時間、一人の癒やしタイム。
その貴重な時間を、もっと意識的に、もっと自分らしく過ごせたら。きっと毎日がもう少し豊かになるはずです。

スイーツの時間をもっと自分らしく味わえたら、毎日が少しだけ豊かになる…そう思うと、なんだかワクワクしてくるなぁ」
最後に:あなたの「今日のスイーツ」を教えて
この記事を読んでくださったあなたに、ひとつお願いがあります。
今日、もしスイーツを買う機会があったら、買う前に少しだけ立ち止まって考えてみてください。「今の私は、どんな気分で、誰と、どんな風にこのスイーツを味わいたいのか」を。
そして、もしよろしければ、SNSで「#今日のスイーツ選び」をつけて、あなたの選択とその理由を教えてください。きっと、私以外にも多くの人が興味深く読んでくれると思います。
私たちの日常は、こうした小さな選択の積み重ねでできています。その一つひとつを、もっと大切にしていけたらいいなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
ライター紹介
ニックさん:

さおりさん:

案内役:みゆき
コメント