「夏スイーツって本当に意味あるの?」 そんな疑問を抱いていた21歳のルポライター・みゆきが、プロの職人や医療関係者への取材を通じて発見した驚きの真実。
「冷凍庫で5分冷やしたプリンが人生を変えた」「汗をかいた後に塩味スイーツが異常に美味しく感じる医学的理由」「アイスクリームの涼しさの罠」など、常識を覆す発見の数々を、15年のキャリアを持つパティシエ、管理栄養士、現役看護師への専門取材と1週間の実食検証で科学的に解明。
体に優しく、心も満たされる「科学的根拠に基づく夏スイーツの選び方」をお伝えします。
最初に食べたのは例の高級プリン

まず試したのが「至福のバニラプリン」。価格は一般的なプリンの約3倍で、最初は「高すぎるだろう」と思ったんですが、7月の猛暑日、外回りの取材から帰宅した午後3時頃に食べてみると印象が完全に変わりました。
冷蔵庫でキンキンに冷やして食べた瞬間、体の芯がスーッと涼しくなって、それまで感じていた頭のボーッとした感じが一気に晴れたんです。単なる「美味しさ」を超えて、体が求めていた何かを得た感覚。濃厚なバニラの香りが鼻に抜けて、口の中でとろける食感が、疲れた神経を癒してくれました。
これまで何十種類ものプリンを食べてきたけど、「疲労回復効果」を感じたのは初めて。思わず「あー、生き返る」って声に出してしまいました。
母に「どう?」と聞いたら「美味しいけど、この値段なら冷やし中華3杯食べられるわ」と現実的な答えが返ってきて笑いました。確かにそうだけど、この「リセット感」は他では得られないかも。

この値段なら冷やし中華3杯食べられるわ
って、大げさだろ💦
プリンの温度管理で人生変わった話
これまで適当に食べてたプリンですが、今回徹底的に検証してみました。冷蔵庫から出してすぐのやつ(4℃)、5分置いたやつ(約8℃)、逆に冷凍庫で5分冷やしたやつ(約0℃)、10分冷やしたやつ(-2℃くらい)。
結果:夏なら断然、冷凍庫で5分くらい冷やして表面が少しシャリっとするくらいが最高でした。この発見、マジで人生変わりました。100円のプリンでも試してみたら、舌触りの滑らかさが全然違う。口の中での溶け方がゆっくりになって、味わいが長続きするんです。
でも10分だと硬すぎて、今度は甘みを感じにくくなる。5分がベストタイミング。この微妙な調整が、夏スイーツの奥深さなんだと実感しました。

パティシエに聞いた「夏の体が求めるもの」
都内の有名パティスリーで15年働く田村シェフ(仮名)に話を聞く機会がありました。田村さんは製菓衛生師の資格を持ち、フランスでの修行経験もある方です。
この話を聞いて、納得しました。私が感じていた「リセット感」には、ちゃんとした理由があったんです。
看護師さんのリアルな夏スイーツ体験
ここで、看護師兼webライターの谷野さおりさんが書いたレビューを紹介します。医療現場で働く人の視点って、まさに体のメカニズムを理解している専門家の意見だと思うので。
7月2週目 スイーツレビュー
皆さんこんにちは!看護師兼webライターの谷野さおりです。 早いものでもう7月…今年ももう半分が終わりましたね。 そして梅雨も明け、暑い夏が到来!体調の方が崩したりしていませんか? 夏バテを吹っ飛ばすような勢いで、 今回も元気にスイーツレビューをしていきたいと思います☆
今回ご紹介するのはこちら!

ファミリーマートさんから出ている、新商品の「塩チョコタルト」です! 夏とだけあって、ソルティースイーツが色んなコンビニやスーパーで売られていますね。 ファミリーマートへ行った時に、新商品のポップと一緒にこちらが並んでいたので気になって購入してしまいました…✨ お値段設定は税込みで278円とやや高め。このお値段に対してのソルティースイーツのお味はいかに…!?
まずはカロリー。こんな感じ。

284カロリーとまあ少し高いかな、という印象です。
いざ開封!

持った印象は…軽い! 今までシュークリームやクレープをレビューして、その2つはクリームの量があったからか重く感じたけど今回はめちゃくちゃ軽く感じました。

今回も重さ=満足感を期待しちゃったかな?
いざ実食!一口目。

ん~!!!ホイップクリームが軽い!口で溶けるような感覚。 そして下の層の塩チョコクリームがほんのり塩が効いてて、塩とチョコがめちゃくちゃ合う! もうこれは食べ進める手が止まりません(笑)
これが半分あたり。

ホイップクリームと塩チョコクリームのバランスは変わりませんでした! 今回も、ものの数分で完食。

ちょっとだけ、物足りない…
食べ終わった後は、もう少しだけ塩チョコクリームの量が多くても良かったな~とチョコに対して物足りなく感じたけれど、ホイップクリームと塩チョコクリームのバランスはこれが絶妙にあっていたなあ…と思いました。
私はこのスイーツを出かけて帰ってきた後に食べたのですが、汗をかいていたからかとても美味しく感じました。 おすすめの食べ方は、帰ってすぐに食べちゃうと冷たくないので冷凍庫で5分ぐらい冷やして食べる!冷凍庫だからすぐに冷えるしすぐに食べれます。
ぜひこの夏に食べてほしいソルティースイーツを紹介しました! また食べたら感想おしえてください☆ 甘いものを食べて、今年の夏も乗り切りましょう♪

さおりさん、今回もレビュー。お疲れさまでした。
さおりさんの「汗をかいた後」説を医学的に検証してみた
さおりさんが書いていた「汗をかいた後に食べると美味しく感じる」という話、偶然に雑誌で読んで、本当かどうか試してみました。
私も7月5日の気温33度の日、1時間の街歩き取材(汗だく状態)の直後にファミマの塩チョコタルトを食べてみました。その瞬間、舌の上で塩味が広がった時の感動は今でも忘れられません。まるで砂漠で水を飲んだような、体が「これだ!」と叫んでいる感覚でした。

この時はさおりさんが塩チョコタルトをレビューするなんて思ってなかった💦
食べちゃってレビューを書けなかったし💧
普段なら「まあ普通かな」レベルだったのに、この状況では異常に美味しく感じる。塩分が体に染み渡る感じで、食べた後に頭がスッキリして、疲労感も軽くなりました。
医療現場で働いてるさおりさんならではの気づきですね。実際、脱水状態の時は味覚が変化するという研究もあります。体が必要としている栄養素を、より強く「美味しい」と感じるメカニズムが働くんです。
でも待って、何故冷たいスイーツじゃないの?
ここで素朴な疑問が浮かびました。暑い夏なんだから、アイスクリームとかかき氷とか、冷たいスイーツの方が良いんじゃないの?普通そう思いますよね。
実は私も最初はそう考えて、暑い日にアイスばっかり食べてたんです。でも1週間続けてみたら、体に異変が起きました。
アイスクリームの落とし穴を身をもって体験
7月5日から3日間、昼食後に必ずアイスクリームを食べる実験をしました。最初の日は確かに「涼しい〜」って感じだったんですが、3日目になると体が重だるくて、なんだか調子が悪い。

なんだろう?やばいかな?
食べた瞬間は確かに涼しくなるんですが、30分もすると逆に体が熱くなってくるんです。額に汗が出て、なんだかボーッとしてしまう。これ、母に話したら
って教えてくれました。
かき氷実験で分かった「一時的涼感の罠」
次にかき氷も3日間試してみました。食べている間は確かに涼しいし、口の中がひんやりして気持ちいい。でも食べ終わって20分後には、なぜか前より暑く感じるんです。
それに、氷だけだと栄養がないから、1時間後にはお腹が空いてしまう。結局、追加で何か食べることになって、かえって摂取カロリーが増えてしまいました。

かき氷食べて体重増えるって💦

糖分ばかり摂取しちゃダメ!!
常温に近いスイーツの意外なメリットを科学的に理解
逆に、プリンやタルトみたいな常温に近いスイーツ(といっても冷蔵庫で冷やすけど)の方が、体への負担が少ないことを実感しました。
田村シェフにこの話をしたら、
さおりさんが書いてた塩チョコタルトも、冷凍庫で5分冷やすだけで、アイスほど冷たくない。でもこの「ほどほどの冷たさ」(約5-8度)が体には優しいみたい。
体温との差が激しすぎないから、食べた後に体がびっくりしないんです。それに、クリームやプリンには適度な油分とタンパク質もあるから、満足感も長続きする。
だから「夏だから冷たいスイーツ」って発想は、実は半分正解で半分間違いだったんですね。冷たすぎるのも考えものってことでした。
ギフトとしての夏スイーツの文化的背景

母の実家に帰省する時、何か持って行こうと思って近所の老舗和菓子店「松風堂」(創業80年)で相談してみました。三代目店主の佐藤さん(60代)が教えてくれたのは興味深い話でした。
- 「昔から夏の贈り物には『涼』を求める文化があるんです。水羊羹や寒天、そして最近ではプリンなども同じ位置づけ。」
- 「ただし、極端に冷たいものではなく、『ほどよい涼しさ』を演出するものが好まれてきました。」
「特に高齢の方への贈り物では、体に負担をかけない程度の冷たさが重要。アイスクリームは若い人には喜ばれるけれど、年配の方には胃腸に負担をかけることもある。その点、冷蔵保存のプリンは安心です」
実際におばあちゃん(85歳)にプリンを持参したら、「冷たくて美味しいねえ。アイスは歯にしみるから食べられないけど、これなら大丈夫」とすごく喜んでもらえました。
佐藤さんの話を聞いて、夏ギフトには長い文化的背景があることを知りました。単なる商売ではなく、相手を思いやる気持ちの表れなんですね。
栄養士に聞いた「夏バテ防止スイーツ」の真実
管理栄養士の山田先生(仮名、臨床栄養経験20年)にも話を聞きました。
この専門的な説明で、私の体験が科学的に裏付けられました。体が求めていたものには、ちゃんとした理由があったんです。
職人技が光る夏スイーツの作り方
田村シェフに、夏向けスイーツ作りの秘訣も教えてもらいました。
「夏場のプリン作りでは、通常より若干固めに仕上げます。温度変化に対応するためです。また、バニラの量も1.2倍にして、冷やした時に香りが飛ばないよう調整。塩分を含むスイーツでは、甘さと塩分のバランスが命。この比率を間違えると、単なる『しょっぱいスイーツ』になってしまいます」
プロの技術と経験が、私たちが感じる「美味しさ」を支えているんですね。単なる偶然ではなく、計算された美味しさだったんです。
結局「夏スイーツ」って何なのか
この1週間の取材と実食体験で分かったのは、「夏スイーツ」って別に特別な商品じゃないってこと。でも、夏という季節が人間の体に与える影響を理解して、それに対応したスイーツ選びと食べ方があるということでした。
つまり:
- 体温との差が激しすぎない「ほどよい冷たさ」
- 汗で失われる塩分・ミネラルの補給
- 胃腸に負担をかけない食べるタイミング
- 栄養バランスを考慮した選択
- 文化的背景を理解したギフト選び
要するに、暑さや疲れとの付き合い方、そして相手への思いやりの問題なんですね。
「至福のバニラプリン」も確かに美味しいし、その価格には職人技と厳選された材料費が反映されている。でも100円のプリンでも、適切な温度管理と食べるタイミングを守れば十分「至福」になります。大事なのは商品の値段じゃなくて、食べる側の知識と工夫だったりして。
そんなわけで、私の今年の夏スイーツ戦略は「科学的根拠に基づいた賢い選択」で決まりです。専門家の知見を活かして、体に優しく、心も満たされる夏を過ごしたいと思います。みなさんも、ぜひ参考にしてみてください!
みゆきのあとがき💛
今回は、さおりさんがレビューした塩チョコタルトを食べたのですが、レビューを書くのを忘れてしまいました。再度スイーツ探しに出かける羽目になり、体力とお財布に厳しい思いをしました。次回は、さおりさんとニックさんのレビューが重なるので、楽しみにしていてください。
それでは次回のレビュー記事でお会いしましょう。
みゆき💛
筆者:さおりさん

みゆき
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