こんにちは、IT企業「NORTH DIGITAL」の代表取締役を務めている佐々木優です。東京から札幌に移住して10年、今では完全な札幌中毒患者です(笑)。特に大通公園は、私の人生における「第二のオフィス」と言っても過言ではありません。今日はそんな大通公園の魅力を、すべてさらけ出してお伝えします。

大通公園との出会い:一目惚れから始まった悲喜劇
初めて札幌を訪れたのは冬の真っ只中。マイナス15度という東京育ちの私には想像を絶する寒さでした。タクシーから降りた瞬間、「なんて自分は馬鹿なことをしてるんだ」と後悔したのを今でも覚えています。
しかし、雪まつり真っ只中の大通公園を目にした瞬間、その考えは一変しました。東西に約1.5kmも続く細長い公園が、まるで白い絨毯を敷き詰めたように美しく、そこに立ち並ぶ雪像の迫力に言葉を失いました。
「これが札幌か...」

マイナス15度でも、あの雪景色には心が震えたんだよね…
当時のガイドさんが「ここは元々火防線(火事の延焼を防ぐための空き地)だったんですよ」と説明してくれましたが、正直右から左へ流れていました。だって寒すぎて脳が機能していなかったんですから(汗)。後で調べると、1871年(明治4年)の札幌の都市計画時に設けられた防火帯が、この公園の始まりだったようです。
年 | 出来事 |
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1869年 | 島義勇らが札幌の都市計画を開始 |
1871年 | 札幌市街を南北に区切る大火防線(幅105m)を設置、これが後の大通 |
1876年 | 大通公園西3・4丁目に試験的に花草を植える |
1880年 | 西1丁目に豊平館(洋風ホテル)が建設 |
1908年 | 造園家・長岡安平による公園整備計画スタート |
1909年〜1911年 | 西3〜7丁目の公園整備完了(花壇・園路・芝生) |
1923年 | 西10〜12丁目まで植栽エリアを拡張 |
1926年 | 西13丁目に札幌市資料館(旧高等裁判所)竣工 |
1950年 | 第1回さっぽろ雪まつり開催 |
1957年 | さっぽろテレビ塔完成 |
1971年 | 地下鉄南北線・地下駐車場開業 |
1976年 | 地下鉄東西線開通 |
1981年 | ホワイトイルミネーション初開催 |
1992年 | YOSAKOIソーラン祭り・ブラックスライドマントラ設置 |
2006年 | 日本の歴史公園100選に選出 |
2008年 | さっぽろオータムフェスト初開催 |
2011年 | 公園整備100周年 |
2021年 | 東京五輪のマラソン・競歩のスタート/ゴール地点に指定 |
そんな出会いから3年後。私は会社ごと札幌移住を決断しました。でも移住初日、荷物を運び入れている最中に大通公園で財布を落としてしまったんです。パニックになって公園内を1時間も探し回ったところ、近くのラーメン屋さんが「おたくのですか?」と持ってきてくれました。現金も含めて何一つ失われていなかった。
その日、私は泣きながらそのラーメン屋で味噌ラーメンを食べました。「ここに来て良かった」と心から思えた瞬間でした。

札幌は、北海道は確かに寒いけど…
人の心は温かかった。
アクセスは抜群:でも冬の移動は命がけ?
大通公園へのアクセスは本当に便利です。地下鉄南北線・東西線・東豊線が交わる「大通駅」が公園の地下に直結しているので、雨の日も雪の日も濡れずに行けます。
札幌市営地下鉄の記事はこちら👉札幌市営地下鉄
…ただ、初めての冬、私は「たかが数メートル、地下鉄なんて使わなくても大丈夫でしょ」と思って、テレビ塔から地上を歩いて西4丁目まで移動しようとしました。結果、膝上まである雪に足を取られて豪快に転倒。しかも人前で。しかも取引先と待ち合わせる直前に。
スーツはびしょ濡れ、髪は雪だらけ、鞄の中の書類も水浸し…。「IT企業の社長です」と名乗るのが恥ずかしくて、そのまま逃げ帰りたくなったことは今でも鮮明に覚えています。以来、冬場は絶対に地下通路を使うようになりました(笑)。
皆さん、冬の札幌を訪れるなら、絶対に侮らないでください。美しく神秘的な雪景色の下には、東京人を翻弄する罠が無数に潜んでいます。
公園内の見どころ:12ブロックの奇跡

※画像はイメージです
大通公園は全部で12ブロックあって、それぞれに違った顔があります。移住してきた当初は「東京で言えば銀座から新宿くらいの距離かな」なんて思っていましたが、実際歩いてみると約30分。意外とコンパクトなんですよね。私の散歩コースとして毎週末活用しているので、各エリアの魅力をお伝えします。
【西1丁目:札幌テレビ塔エリア】
札幌の空、私の心—札幌テレビ塔が照らす道
あの冬の夜、飛行機が欠航になったことを今は「運命」だと思っています。雪に埋もれた札幌の街を彷徨い、ふと見上げた先に輝いていたテレビ塔。何かに引き寄せられるように足を踏み入れた展望台で、私の人生は変わりました。
90メートルの高さから見下ろした札幌の夜景は、降りしきる雪に包まれ、まるで別世界。東京のビル群とは違う、温かな光が胸に染みました。「いつかこの街で暮らせたら」—その瞬間の思いを、私は実現してしまったのです。
会社の移転を決めた時、周りは「無謀だ」と言いました。でも札幌の空気を吸い、札幌テレビ塔から見た景色を思い出すたび、迷いは消えていきました。
今、札幌テレビ塔は私の人生の一部です。朝日に照らされる大通公園を眺めながらのコーヒータイムは、何よりの贅沢。3階のスカイラウンジは私だけの秘密基地で、最高のアイデアはいつもここで生まれます。
季節ごとに違う顔を見せる札幌の街並み。新緑、紅葉、雪景色…どの季節も心震える美しさです。特に雪まつりの夜、ライトアップされた雪像を上から見る景色は、今も目を閉じれば鮮明に蘇ります。
札幌テレビ塔は、私の「帰る場所」です。
【西3~5丁目:噴水と花のエリア】
ここには「水と光のゾーン」と呼ばれる美しい噴水広場があります。ある夏の日、会社のチームビルディングでピクニックを開いた時のこと。私たちが芝生で弁当を広げていたら、突然強風が吹いて書類が舞い上がったんです。必死で追いかけていると…ドボン!
そう、噴水に落ちました。しかも私だけ。31歳の社長が、真夏の大通公園で、全身びしょ濡れで立ち尽くす姿を想像してみてください。周りの社員は笑いをこらえるのに必死。観光客は好奇の目で見つめる。人生で一番長い10秒間でした。
でも不思議なことに、その日を境に社内の雰囲気がガラリと変わったんです。「社長も人間なんだ」と思ってくれたのかな(笑)。今では毎年夏至の日に会社全体で「噴水記念日パーティー」を開いています。皆さんも…いや、噴水には近づかないでくださいね。
【西8・9丁目:ブラック・スライド・マントラ】
ここには彫刻家イサム・ノグチの作品「ブラック・スライド・マントラ」があります。一見すると現代アートの彫刻ですが、実は子供も大人も楽しめる滑り台なんです。
私も大人げなく何度も滑りました。ある日、取引先のCEOとここで打ち合わせをしていたとき、「実はこれ、滑り台なんですよ」と説明したところ、なんとそのスーツ姿の50代の男性が「じゃあ滑ってみよう!」と挑戦。以来、彼とは特別な絆で結ばれた気がします。
ノグチは「子どもの滑ったおしりが作品を完成させる」と言ったそうですが、おじさんのおしりでも大丈夫みたいです(笑)。
【西11・12丁目:バラ園と国際交流ゾーン】
このエリアには約55種のバラが咲く美しいガーデンがあります。6月頃が見頃で、香りに包まれながらの散策は格別です。
残念な告白をすると…私、実はバラのアレルギーがあるんです。でも大好きなんです、バラが。毎年6月になると、抗アレルギー薬を飲んでマスクをして、それでも鼻水を垂らしながらバラを愛でに行きます。これって恋愛と似てませんか?好きだからこそ、辛くても会いに行っちゃう。
「佐々木さん、またですか」と公園の管理人さんに呆れられるのも、もはや恒例行事です。でも、この美しいバラ園を皆さんにも是非見てほしい。もちろん、アレルギーのない方がいいですけどね…。
四季折々のイベント:人生の喜怒哀楽を詰め込んだカレンダー
大通公園の最大の魅力は、一年中様々なイベントが開催されることです。ここでは私の個人的な思い出と共に紹介します。
【冬】さっぽろ雪まつり(2月上旬)
雪まつりの魅力は言葉では言い表せないほど。最初に見た時の感動は今でも覚えています。ただ、移住3年目の雪まつり、私は大失敗をしました。
会社のクライアントを招いて大雪像の前で記念撮影をしていたとき、「もう少し下がってください」と言いながら自分が下がりすぎて…雪の壁にぶつかったんです。その衝撃で雪像の一部が崩れ落ちてきて…
いや、実際には大したことなかったんですけど、その場にいた全員が凍りついたあの瞬間。警備員の方に謝りまくり、結局その日の夜は反省会という名の飲み会で大盛り上がり。今思えば良い思い出ですが、当時は本当に恥ずかしくて死にたい気分でした。
でも、そんなハプニングがあっても、雪まつりの美しさは格別。夜のライトアップは幻想的で、マイナス15度の中でも魅入ってしまいます。ただ、防寒対策は万全に!私は初年度、「東京の冬服で大丈夫でしょ」と思って凍えあがりました。
【春】さっぽろライラックまつり(5月下旬)
ライラックが咲き誇る5月下旬の大通公園は、まさに別世界。冬の厳しさを乗り越えた札幌市民みんなの顔が、一斉に緩むような瞬間です。
私にとって特別な思い出があります。移住して2年目、仕事が思うように行かず、東京に戻ろうかと真剣に悩んでいた時期でした。途方に暮れて大通公園を歩いていると、突然ライラックの甘い香りが風に乗ってきたんです。
その瞬間、「ここで頑張りたい」と思えた。なんてことない小さな出来事でしたが、私の転機になりました。今では毎年ライラックの季節が来ると、あの日の決意を思い出します。
【夏】さっぽろ大通ビアガーデン(7月中旬~8月中旬)
これは正直に言うと、私の一番の楽しみ。西5丁目〜11丁目までの6区画を使った日本最大級のビアガーデンは、約13,000席もあるんです!
移住2年目の夏、取引先との「軽く一杯」のつもりが、いつの間にかビールの種類を全制覇するという無謀な挑戦に変わっていました。結果…翌日の朝まで記憶がありません。気がついたら札幌駅のベンチで寝ていたという伝説を作ってしまいました(この話は社内では禁句です…笑)。
それ以来、「ビアガーデンでは3杯まで」というルールを自分に課しています。皆さんも是非挑戦してみてください…いえ、節度ある飲酒を心がけましょう!
【秋】さっぽろオータムフェスト(9月上旬~下旬)
私が一番大好きなイベントです。北海道各地の美味しいものが大集合するこの食の祭典は、まさに天国。
去年は「全ブースを制覇する」という野望を持って挑戦しましたが、3日目にしてギブアップ。お腹も財布も限界を迎えました。特に道産牛のステーキは絶品で、「これを食べずして北海道を語るなかれ」と言いたいくらい。
でも、そんな熱中ぶりが災いして、うっかり重要な商談の時間を30分も過ぎてしまったことも…。慌てて駆けつけたら、なんとそのクライアントも同じくオータムフェストに夢中になっていたそうで、お互い笑い合ったのは良い思い出です。
大通公園周辺のグルメ:食べ歩きの果てに見つけた人生の真理
大通公園周辺は食の宝庫。10年住んでいても、まだ制覇できていない美味しいお店がたくさんあります。
【公園名物:とうきびワゴン】
夏場の大通公園で見かける「とうきびワゴン」。これは絶対に食べてほしい!
ある夏の日、アポイントまでの時間潰しに「とうきびでも食べるか」と思って並んでいたら、前に並んでいたのがなんと憧れのIT業界の大御所。偶然にも同じイベントに参加する予定だと分かり、焼きとうきびを片手に熱い議論を交わすことになりました。
そのとき、私のスーツに醤油が垂れて大きなシミができてしまったんですが、彼は「仕事に熱中するとそんなもんだよ」と笑ってくれました。今では笑い話ですが、あの醤油のシミが私のキャリアを変えたと言っても過言ではありません。
【周辺のおすすめグルメ】
札幌ラーメン:初めて札幌ラーメンを食べた時の衝撃は忘れられません。特に「すみれ」の味噌ラーメンは絶品です。ただ、熱くて食べるのに夢中になっていたら、大事な商談の資料にスープを飛ばしてしまったことも…。でもその「一生懸命さ」が逆に好印象だったようで、なんとか契約にこぎつけました。
スープカレー:札幌名物のスープカレー。特に「GARAKU」は絶品です。でも初めて食べた時、辛さレベルを「普通で」と言ったら、札幌の「普通」が東京基準だと「激辛」だということを知りました…。汗だくになりながらも、意地でもすべて食べきった記憶があります。今では辛さレベル「30番」に挑戦するまでになりました(自慢です)。
海鮮:「二条市場」の海鮮丼は絶品です。ある日、大切なクライアントを連れて行ったとき、あまりの美味しさに興奮して話し込んでいたら、ウニを口に入れたまま熱弁をふるってしまい…そう、口からウニが飛び出してしまったんです。幸い、そのクライアントは大笑いしてくれて、「佐々木さんらしい」と言ってくれました。今となっては良い思い出ですが、当時は穴があったら入りたい気分でした。
最後に:大通公園は私の人生そのもの
大通公園は単なる観光スポットではなく、私にとっては人生の重要な一部になっています。喜びも悲しみも、成功も失敗も、すべてを受け止めてくれた場所。
東京から移住して10年、大通公園での数えきれない思い出が、私を「札幌人」にしてくれました。クライアントとの出会い、失敗と成長、そして何より、この街の魅力に魅了されて生きる喜び。
皆さんも札幌を訪れる機会があれば、ぜひ大通公園を訪れてみてください。そして、私のように失敗しても、その失敗を愛せるような、そんな思い出を作ってほしいと思います。転んでも、噴水に落ちても、ラーメンのスープを飛ばしても、それも含めて札幌の魅力なんですから。
最後に…実は今日も、この記事を書き終えたら大通公園に行く予定です。ノートパソコンを片手に、いつもの西5丁目のベンチで仕事をするのが日課になっています。もし札幌にいらして、赤いコートを着た女性がベンチでパソコンを打っているのを見かけたら…それは私かもしれません。ぜひ声をかけてくださいね。札幌の魅力、もっとお伝えします!
この街の空気感は、実際に体験してみないとわからないもの。だから、あなたも一度…私が愛してやまない札幌の「緑の心臓」で、あなただけの物語を始めてみませんか?
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